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[大学選手権]早稲田大がFW宮本2発で4発完勝!!“地方の雄”高知大撃破

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[12.10 全日本大学選手権2回戦 早稲田大4-0高知大 BMWス]

 冬の大学日本一決定戦であるアパマンショップPresents第64回全日本大学選手権(インカレ)の2回戦が10日に関東各地で行われた。BMWスタジアム平塚の第2試合では早稲田大(関東1)が高知大(四国)に4-0で快勝し、8強入りを果たした。準々決勝では国士舘大と戦う。

 早稲田大はDF新井純平(3年=浦和ユース)が目の網膜を痛めている影響で欠場。右SBにMF大丸瞬(4年=早稲田実高)を起用する4-4-2システム。前線ではFW宮本拓弥(4年=流通経済大柏高)とFW山内寛史(3年=國學院久我山高)が2トップを組んだ。

 対する高知大は、DF西岡大志(4年=初芝橋本高)主将を筆頭に、DFラインに経験豊富な3人の4年生を揃える4-4-2システムを採用した。前線ではセレッソ大阪U-18出身コンビのFW藤川真也(3年=C大阪U-18)とFW勝田一秀(2年=C大阪U-18)が2トップを務めた。

 試合は前半15分に動いた。山内のパスからMF田中太郎(4年=藤枝東高)が右クロス。ファーサイドのMF秋山陽介(2年=流通経済大柏高)が左足で流し込んだ。立ち上がり、押し込まれるシーンもあった早稲田大だが、最初のチャンスをものにして先手を取った。

 すると前半29分に早くも追加点。DF平澤俊輔(3年=JFAアカデミー)の右クロスから、最後は山内が左足でシュートを決める。2-0と差を開くと、1分後の30分には3点目。ドリブルで上がったDF八角大智(4年=流通経済大柏高)のパスから宮本が技ありループ。冷静に浮かすとゴールネットを揺らした。3-0と差を広げ、前半を折り返す。

 まずは1点を返したい高知大。後半開始2分には左サイドからドリブルで仕掛けたMF曽根友祐(4年=清風高)が中へ折り返すと、ファーサイドのMF元田龍矢(3年=高知UトラスターFC)がシュートを狙うもミートせず、GKにキャッチされた。その後も曽根の飛び出しでサイドから崩しにかかるも1点が遠い。

 後半開始直後こそ、ひやりとするシーンもあった早稲田大だが、後半7分に試合を決定付ける4点目。自陣PA内でボールをカットしたDF金沢拓真(4年=横浜FMユース)主将が前線へボールを送ると、山内が絶妙な動き出しで前へ浮き球パス。抜け出た宮本が前進しながら、GKの位置を見極めると右足でループシュートを決めた。宮本のこの日2点目で4-0に突き放す。

 その後の早稲田大は途中出場のFW武颯(2年=横浜FMユース)が5点目を取るべく奮闘。幾度も前線で身体を張ってボールを受けるも、フィニッシュの精度を欠き、得点には至らなかった。それでも金沢主将を中心とした守備陣は最後まで気持ちを切らすことなく完封。4-0の無失点で試合を終え、8強入りを決めた。

 一方で敗れた高知大は、まさかの4失点敗戦。試合後、「0-0か0-1で耐え切ればチャンスはある」と考えていたと野地照樹監督は明かしたが、前半の3失点でゲームプランが大きく変わっての大敗。スタンドへ向けて、涙ながらに挨拶した西岡主将は「0-0で延長になれば……と考えていたんですが」と唇を噛んだ。

(取材・文 片岡涼)
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