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総力戦の様相…仲間の相次ぐ負傷に寿人「やれる選手で戦っていかないと」

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[12.10 クラブW杯1回戦 広島2-0オークランド 横浜]

 相次ぐチームメイトの負傷に表情を曇らせた。サンフレッチェ広島のFW佐藤寿人は「ケガ人の状態が気になる。この大会は続くし、その先に天皇杯もある。ケガ人の状態がひどくないことを祈るしかない」と、初戦突破にも険しい表情を浮かべた。

 この日は5日のチャンピオンシップ決勝第2戦・G大阪戦(1-1)から先発6人を入れ替え、佐藤もベンチスタートとなった。途中出場で出番を待ったが、前半14分にMF野津田岳人、後半8分にMF柴崎晃誠、同20分にMF清水航平が相次ぎ負傷交代。佐藤に出場機会はなかった。

 負傷で交代枠すべてを使い切るまさかの展開。それでもチームは慌てることなく、オークランド・シティの反撃を跳ね返し、後半25分にDF塩谷司が追加点を挙げ、2-0の完封勝利で逃げ切った。

「全員で勝ち取った勝利」。チャンピオンシップからの連戦、試合途中の度重なるアクシデントを乗り越えての勝利に胸を張る佐藤だが、大会は早くも総力戦の様相を呈してきた。

「やれる選手でこの大会を戦っていかないといけない」。中2日の13日にはアフリカ代表のマゼンベ(コンゴ)と準々決勝を戦う。前回出場した13年大会は準々決勝でアルアハリ(エジプト)に敗れ、5位決定戦に回った。「前回はアフリカ王者の壁を乗り越えられなかった。次は自分がゴールを取って勝ちたい」。エースは静かに誓った。

(取材・文 西山紘平)

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