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「奥さんと子供が頑張ってくれたから」…広島FW皆川、有言実行のゴール

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[12.10 クラブW杯1回戦 広島2-0オークランド 横浜]

 ようやく巡ってきた先発出場の機会。燃えないわけがない。サンフレッチェ広島の最前線に入ったFW皆川佑介は、つかんだチャンスを逃さないようにきっちりと結果を残して自身の存在価値を証明した。

 今季のJ1リーグでの出場は、わずか5試合。先発出場は1度もなく、得点はゼロに終わった。チャンピオンシップではベンチ入りも叶わなかったが、クラブW杯初戦で先発としてピッチへと送り込まれた。すると、前半9分に大仕事をやってのける。

 MF青山敏弘からボールを受けたMF野津田岳人が中央へ切れ込んで放った強烈なシュートは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球に素早く反応した皆川が押し込んで値千金の先制点を奪った。「オフサイドかなと思ってフラッグを見ましたが、それでもそのポジションにいることを意識していました。岳人がシュートを打つときは何かが起こると思っていましたし、そこは常に狙っていました」。

 11月28日には第1子となる長女が生まれたばかり。「先日、子供が生まれましたが、そこで奥さんと子供が頑張ってくれたので、次は自分が頑張る番だと思って試合に臨みました」。有言実行となる第1子誕生後初ゴールに、殊勲の男は頬を緩めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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