beacon

手倉森Jは気になるけど…広島FW浅野「この大会に全力で臨む」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.10 クラブW杯1回戦 広島2-0オークランド 横浜]

 自慢の快足を飛ばして会場を沸かせた。普段の1トップとは違うシャドーの位置に入ったサンフレッチェ広島FW浅野拓磨だったが、持ち味を存分に見せ付けた。

「ギャップでボールを受ける回数や受けたときの判断スピードがより求められるポジション」。シャドーでの役割をそう語った浅野だが、「裏に抜ける動きは自分の特長なので、どのポジションに入っても狙うべきプレーだと思う」といつもと変わらぬ加速力を披露し、縦への推進力を生んだ。

 チームは2-0の完封勝利を収めて初戦突破を果たしたが、自身は得点に絡めなかったこともあり、「個人としてもまだまだ伸ばしていかないといけないところはたくさんあると感じたので、もっともっと高みを目指していかないといけない」とどん欲な姿勢を示した。

 浅野も主力の一人を務めるU-22日本代表は現在、来月カタールで行われるリオ五輪アジア最終予選に向けて、カタール・UAE遠征を行っている。広島がクラブW杯に出場したため、浅野は今回の遠征に参加できないこととなり、「(遠征は)気にはなりますが」と語りつつも、自分は今いる場所でできることをやるだけと表情を引き締めた。

「世界と戦えることはめったにありませんし、大きな舞台を経験できることはすごく幸せなことです。また世代別代表に呼ばれることがあれば、そのときに自分のレベルが少しでも上がっているように、この大会に全力で臨んでいきたい」。クラブW杯で一回りも二回りも成長し、リオ五輪アジア最終予選に挑む。

(取材・文 折戸岳彦)

●クラブW杯2015特集

TOP