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[プレミアリーグ参入戦]「抜群」の声も挙がった徳島市立の2年生MF郡、強豪相手のプレーで自信

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[12.11 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 徳島市立高 1-1(PK5-4)立正大淞南高 コカ広島ス]

 会場の関係者からは「抜群だね」という声も発せられていた。徳島市立高の2年生MF郡紘平についてだ。非常にスキル高く、立正大淞南高の厳しいチェックを剥がしてドリブル、パス交換から何度も前進していた。 セカンドボールを1タッチで収めると、間髪入れずに攻撃のスイッチを入れ、決定的なヘディングシュートやミドルシュートを飛ばすなど存在感あるプレー。延長後半3分に退いたが、ボールを失わず崩しの多くに関わっていたMFはは勝利に大きく貢献した。

「攻撃のところは、ボクのところで剥がせたら一気にチャンスになると思っていた。できるだけ自分のいいところにボール置いて、いい形でボール持ったらそうそう取られないと思っていたので、それが前半のうちにできて自分でも手応えになった」。

 1年生だった昨年のプレミアリーグ参入戦にも終了間際に出場していた期待のMF。1年時から初速を上げるトレーニングをしてきた成果が出て10mの加速で鋭さを出せるようになったという。それによってプレーの幅は広がった。「中学生(徳島ジュニアユース)からプレースタイルはあまり変わっていない。それに最初の一歩のスピードとかで剥がせるシーンが出て自分でもやりやすくなった」。

 この日、全国トップレベルの相手でもやれたことで本人も自信を深めた様子。それでも河野博幸監督はテクニック、判断、割って入る勢いなど後半途中までハイパフォーマンスを見せていた郡が、その後失速してボールロストなどのミスが増えたことを指摘する。「あれが最後まで続けば」。期待された選手権県予選では調子を落とし、決勝でも後半13分から30分ほどしかプレーすることができなかった。この日もそうだったようにまだ1試合通じて安定したパフォーマンスを出すまでには至っていない。

 またシュートへ行くシーンももっと増やせただけに、本人はそれについても反省していた。「きょう得点狙っていったんですけど。自分の中では最後そこだと思います」。将来の目標はプロ。「プロになることが目標ですね。憧れの選手はイニエスタとか。中盤でボールキープとかパス出しとか参考になるというか、イメージが結構あったりする」。より注目を浴びるステージで戦うことも目標。「来年自分たちが戦うし、行きたいと思っていた」というプレミアリーグ昇格へ、新潟U-18との参入決定戦では1試合通じて高いパフォーマンスを維持し、勝利をもたらすプレーをする。

(取材・文 吉田太郎)
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