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[MOM365]阪南大FW外山凌(3年)_「温存しておいて良かった」、最強の切り札が決勝点!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 全日本大学選手権準々決勝 阪南大3-2(延長2-2)大阪体育大 西が丘]

 死闘に決着をつける一撃だった。全日本大学選手権(インカレ)の準々決勝で阪南大(関西2)は大阪体育大(関西5)に3-2で勝利し、2年連続の4強入り。決勝点となったのは延長後半2分に途中出場のFW外山凌(3年=前橋育英高)が決めたゴールだった。

 試合後、阪南大の須佐徹太郎監督は「外山凌を温存していて正解でしたよ」とにやりと笑った。ベンチスタートだった外山は2-2の後半20分に途中出場。指揮官は「戦略的ですよ。30分あればできるだろう」と期待を込めての采配だったと明かす。

 ピッチへ送られた外山はサイドからドリブルで切れ込んではチャンスメイク。延長前半には少し足が止まるシーンもあったが、延長後半2分にようやく仕事を果たしてみせた。

 左サイドでDF金来遠(2年=名古屋U18)からパスを受けた外山はドリブル突破を仕掛けると、中央へ切れ込んで右足を一閃。無回転の一撃はゴールネットへ突き刺さった。指揮官は「なかなか時間はかかりましたけど」と笑いながらも、「何回もぶち破ろうとしていた、その姿勢がいい」と殊勲のFWを労う。

 90分間に加え、延長前半の15分を戦った上で迎えた延長後半。足を止める選手が多い中で、外山も一度はうつむきかけたものの果敢にチャレンジすると、攻撃は実った。

 チームを救う一撃を決めたFWに対しては、チームメイトからの信頼も厚い。MF重廣卓也(2年=広島皆実高)は「縦に強い選手」と外山を表現。「一瞬の爆発的なスピードがあって、クロスも右からも左からも上げられる。今日は途中出場でしたけど、スピードもキレもあって、相手からしたら嫌な選手だと思う」と話した。

 2年連続の4強入りを果たした阪南大。初の決勝進出をかけては、国士舘大(関東5)と戦う。歴史を変えることはできるか。最強の切り札の存在が相手にとっては脅威となるはずだ。

(取材・文 片岡涼)
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