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「バルサにも勝てると信じてほしい」…欧州王者撃破に意気込み示す広州恒大スコラーリ監督

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[12.13 クラブW杯準々決勝 広州恒大 2-1 クラブ・アメリカ 長居]

 アジア王者の意地を見せ付けた。後半10分にクラブ・アメリカに先制を許した広州恒大(中国)だったが、後半35分にMFジョン・ロンが同点ゴールを奪うと、後半アディショナルタイムにMFパウリーニョが劇的な決勝点を記録して2-1の逆転勝利を収めた。

 チームを率いるルイス・フェリペ・スコラーリ監督は試合後、先制点を許したことに「クラブ・アメリカのプレーは理解していたが、DFが整っていなかった。ミスで失点したことにより、大きな代償を払った」と語りつつも、「ただ、それは将来的には良い経験になる」と前向きに捉えている。

 後半開始からFWロビーニョに代えてMFジョン・ロンを送り込んだ指揮官は、先制を許すと立て続けにFWガオ・リン、FWユー・ハンチャオとFW登録の選手を投入して試合の流れを引き寄せた。「監督としては決断しないといけなかった。我々は失点をして勝負にいくしかなかったが、今日は我々の賭けがうまくいった」と満足気に振り返っている。

 17日には準決勝でバルセロナと対戦する。FWネイマールの欠場が濃厚であり、「世界でもトップ3に入る彼がケガをしているのは残念」と話したスコラーリ監督。しかし、「ネイマールがいないことは我々にとってはプラスだが、バルセロナは他の選手も素晴らしい」と、たとえブラジル代表FWがいなくても警戒を怠ることはない。

「バルセロナと戦えることは素晴らしいこと。彼らと比べると我々は小さなチームだが、何かをやろうと思っている。クラブ・アメリカという実績あるクラブにも我々は勝てたんだ。バルセロナにも勝ちたいし、勝つことが不可能ではないと選手たちは信じてほしい」。アジア王者の最大の挑戦が始まろうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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