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[大学選手権]呉屋がついに流経大から得点!関学大が昨年決勝のリベンジ成功

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[12.13 大学選手権準々決勝 流通経済大1-2(延長)関西学院大 町田]

 アパマンショップPresents第64回全日本大学選手権(インカレ)の準々決勝が13日に行われ、町田市立陸上競技場の第2試合では、関西学院大(関西1/総理大臣杯)が流通経済大(関東4)を延長戦の末に2-1で下し、準決勝に進んだ。16日の準決勝は、明治大(関東2)とNACK5スタジアムで対戦する。

 昨年度の決勝の再戦。組み合わせが決まった時点でお互い、ここに照準を合わせて調整を続けてきた。張り詰めた緊張感は試合序盤からお互いの集中力を高める。関学大の成山一郎監督も「お互い集中力があるなかで、お互い決定機はなかなかできないだろうなと思った」と話した通り、前半は大きな決定機もなくお互いに時間を費やしていった。

 後半に入るにあたり、先に動いたのは関学大だった。成山監督は動きが悪いと見たMF福冨孝也(4年=宝塚北高)を下げて、MF小野晃弘(4年=藤枝明誠高)を投入。拮抗した展開に変化を求める。すると、にわかにゲームが動き出す。前半動きが少なかったFW呉屋大翔(4年=流通経済大付柏高)やMF小林成豪(4年=神戸U-18)がゴール前でボールを触る場面が多くなる。同25分には小林が右サイドから切り込み、ミドルシュートを放ったが、ボールは枠右に外れていった。

 逆に流経大は一貫した攻撃を続ける。スピードのあるFWジャーメイン良(2年=流通経済大付柏高)やFW星野秀平(2年=流通経済大付柏高)が関学大守備陣に圧力をかける。そして後半25分、ジャーメインが左サイドを深く突破。マイナスのボールを折り返すと、ゴール前にいた星野が落ち着いて右足で流し込み、ついに均衡を破った。

 ただ今季、関西選手権、関西リーグ、そして総理大臣杯とタイトルを総なめにしている関学大は焦らない。成山監督も前線をさらに活性化させようと、MF森信太朗(4年=大分U-18)やMF池田優真(4年=作陽高)を送り込む。「呉屋の下に小林一人じゃ足りなかった」。明確なメッセージを示すと、後半38分、ボールがその小野、森と左サイドで繋がる。クロスボールが上がると、ゴール前の駆け引きで競り勝った呉屋が左足でねじ込み同点。流経大柏高出身、呉屋にとって入学以来得点のなかった因縁の流経大戦でついに得点に成功。試合が振り出しに戻った。

 こうなれば流れは関学大。迎えた延長前半7分、左サイドでFKを得ると、小野のクロスになだれ込むようにして飛び込んだDF米原祐(3年=作陽高)が頭で合わせて、逆転に成功。延長後半には流経大が捨て身の戦法で関学大ゴールに迫るが、FW中村慶太(4年=流通経済大付柏高)の渾身のシュートもGK上田智輝(2年=京都U-18)が弾きだす。大会前から注目が予想された一戦は、関学大のリベンジで幕を閉じた。

 大一番を終えた成山監督は、「流経大ともう一回やれたことが勝因。良さを引き出して貰った。みんなで気合入っていて、思い切ってできたことが良かった」と振り返える。「組み合わせを見たときに、すぐに流経大と当たるということで集中力を高く準備できた。次も明治じゃなければ、とぼけたサッカーになってしまうところを、気を緩めるわけにはいかない相手なので、そういう意味ではすごくいい組み合わせだと思っている。気を緩めることなく、しっかり準備したい」と早くも次なる戦いへの切り替えを強調した。

 敗軍の将、中野雄二監督も清々しい表情を浮かべた。「きょうは第1試合も第2試合もスリリングで、大学サッカーもこれくらいやるのかという、見ている人は面白かったと思う。なんで負けたかとは思っていなくて、関学さんが素晴らしかった」と勝者を称えていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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