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準決勝の対戦相手は名門リーベル、広島MF柏「サビオラがいるとさっき知った」

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[12.13 クラブW杯準々決勝 マゼンベ 0-3 広島 長居]

 この日は左サイドを切り裂いた。10日に行われたクラブW杯初戦オークランド戦では右アウトサイドで先発したサンフレッチェ広島MF柏好文だったが、マゼンベ戦では左アウトサイドを任される。しかし、オークランド戦同様、痛快な突破で攻撃にアクセントを加え続けた。

 見せ場はいきなりやってくる。試合開始早々の前半2分、左サイドから切れ込んだ柏は右足のシュートでゴールを強襲。わずかにゴール右に外れたものの、このシュートには本人も「僕が一番ビビりましたね。入ったと思ったんですけどね」と苦笑した。

「有効的にサイドを使えればいいと思っていた」。その言葉どおり、相手ディフェンスを左右に揺さ振り、アウトサイドでフリーになる右のミキッチとともに、柏は幾度となくドリブル突破を仕掛ける。特に試合の時間が進むごとに相手にも疲れが見え、「スペースをうまく使えたし、サイドを有効に使えた」と振り返った。そして、この日は攻撃面以上に、守備での手応えを感じているようで、「流れが悪い中でも自分たちが耐えることができるのが今年のサッカーだと思う」と満足気な表情を見せた。

 16日には南米王者のリバープレート(アルゼンチン)との対戦が待っている。対戦相手の印象を聞かれた柏は、「僕自身はさっき、(FWハビエル・)サビオラがいると知ったので、そこを楽しみにしたいですね」とおどけたが、「世界基準のクラブと試合をできるチャンスはなかなかないので、自分たちのサッカーをどこまでできるかをとことん貫き、積極的に勇気を持ってプレーしたい」と視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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