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[大学選手権]右手骨折も「言い訳にはできない」…明治大主将MF和泉が2試合連続ゴール

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[12.13 大学選手権準々決勝 明治大3-3(PK5-4)順天堂大 町田]

 明治大の主将FW和泉竜司(4年=市立船橋高)が2試合連続ゴールを奪った。1-1で突入した延長前半10分、MF道渕諒平(3年=仙台ユース)のパスを右足に当てて流し込み、勝ち越し弾を決めた。延長後半に入って交代後、両チーム合わせて3得点が入る乱打戦になったため、決勝点にはならなかったが、「延長になって、自分が点を決めることしか考えていなかった。次は試合を決められるようなゴールにこだわりたい」と勝利を喜び、3戦連続ゴールを誓った。

 負傷を押しての出場になっている。和泉は初戦となった2回戦の中京大戦で右手甲を負傷。診察の結果は、第4中指骨骨折。全治までは1か月以上を要すると診断された。普段は固定しているが、試合中はテーピングを巻いての出場になっている。「痛みはありますけど、痛いとか言ってられない」。試合中も違和感は拭えなかったが、「言い訳にはできない。覚悟だけは持ってやらないといけない」と強い気持ちを持って戦っている。

 試合後の取材エリアでもどうしても高校時代のキャリアと重ねる質問が飛ぶ。大会前から「それは仕方がないこと」と話していたが、「明治の和泉」として名を残したい思いも強い。「最後の2試合は優勝できるようにやるだけ。しっかり準備したい」。頂点への思いは、アクシデントをも乗り越える。

(取材・文 児玉幸洋)
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