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[大学選手権]熊本内定、阪南大MF八久保が1G1A「日頃の練習の成果」

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[12.16 大学選手権 国士舘大1-3阪南大 BMWス]

 阪南大MF八久保颯(4年=秀岳館高)が、待望の今大会初ゴールを決めた。2点リードの後半28分、MF重廣卓也(2年=広島皆実高)のスルーパスが右サイドから走り込んだ八久保に出る。「何も考えずに、ゴールだけを狙って打ちました」。前半20分のFW前田央樹(3年=福岡U-18)のゴールをアシストするなど、存在感を見せつけた背番号9は、「日頃の練習の成果が出た」と胸を張った。

 チーム力に手ごたえを感じている。阪南大は今大会、MF脇坂泰斗(2年=川崎F U-18)とFW山口一真(2年=山梨学院高)を負傷で欠く布陣を強いられている。須佐徹太郎監督も嘆く2人の離脱だが、チーム内では逆に団結力を生んでいる。八久保も「チャンスを貰った人がやろうとしている。今は影響は全く感じていません」と強調。「日程面で体力的な問題はありますが、それを上回るいい雰囲気があるので、みんなで戦えている」と充実感たっぷりの様子で話した。

 卒業後は、地元熊本のロアッソ熊本に入団することが決まっている。「自分的にも帰りたかった。両親も喜んでくれています。自分が活躍することでJ1に上げたい。サッカーを盛んにしたいと思っています」。野望は尽きないが、「大学生活をかけた戦いなので、勝って終わりたいです」。まずは大学最後のタイトルを獲得してから。決勝戦の相手は、近年、苦杯をなめさせられ続けている関西学院大。相手にとって不足はない。

(取材・文 児玉幸洋)
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