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[横山杯]「全員で戦う」伝統校・韮崎、堅守とソーレン・ケルセンV弾で鹿島学園破る!

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[12.28 横山杯決勝第2グループ第2戦 鹿島学園高 0-1 韮崎高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]

 来年度の躍進を狙う強豪校たちが「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第16回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Divisionは28日午後、決勝リーグ第2戦を行い、山梨の伝統校・韮崎高鹿島学園高(茨城)に1-0で勝利。1勝1分としてファイナル進出へ望みをつないだ。

 帝京三高や山梨学院高、日本航空高といった私学の強豪が全国舞台でも存在感を示している山梨県勢。その中で全国高校選手権準優勝5回、全国高校総体優勝1回の韮崎は13年の全国総体で出場権を獲得し、野洲高(滋賀)と静岡学園高(静岡)という強豪を撃破するなど健闘を見せているが、山梨を制することが簡単ではないことも自覚している。

 その中で同校の強みである文武両道を体現しながら成長を目指す韮崎。FW保坂泰輝らタレントを擁した昨年に比べると、個々の能力では劣ることを自覚しているが「自分たちは下手なんで全員で戦うことができないといけない。奪った勢いでサイドを突いたりするのが自分たちの形」(MF加賀谷槙主将)と自分たちのできることを表現して勝つことを目指している。

 鹿島学園との一戦は互いにチャンスをつくりあったが、韮崎GK河原田琢人、鹿島学園GK石川篤哉の両守護神の好守もあって無得点のまま進んだ。その中で右SB北島彩都や左MF武井龍我がスプリント力を発揮するなどサイドから攻める韮崎は後半20分、右サイドを突破したMF原田敏秀の折り返しをFWソーレン・ケルセンが右足ダイレクトでゴールへ流し込む。

 先制した後もFW村松樹が鹿島学園のDFラインを突破してチャンスメーク。ソーレンのシュートなどに繋げた。一方の鹿島学園もグラウンダーのパスワークとオープンスペースへの配球を織り交ぜて反撃。だが32分にMF島村風雄が右サイドを抜けだすが、韮崎は猛スピードでカバーに入ったCB櫻井颯良がブロック。河原田や高さを発揮したCB坂本幸貴ら最後まで集中力を切らさなかった韮崎が1-0で勝った。

 接戦を勝ち切ったものの、今村監督は「この時期は抑えられるけれど、そう上手くはいかない」とピシャリ。対戦相手の連係も高まっていくなかで今後は簡単には守り切れないだろうことを指摘した。今大会は予選リーグを4勝1分で突破して、決勝リーグでも白星を勝ち取ったが、選手たちに緩みはない。坂本は「練習からダラダラしないで試合意識して練習の中でも厳しくやらないと。選手権とかでやれないと意味が無い。練習からしっかりやりたいです」と力を込め、加賀谷は「今年は練習を全員でしっかりと、大会ある時じゃなくても常に目標を考えていかないとなあなあになってしまう。最後の選手権で全国出ることを目標にやっていく」。選手権へ向けて日々努力を続けて目標を実現する。

(取材・文 吉田太郎)
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