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[MOM1635]習志野MF金木壱成(1年)_「習志野と言えば、金木」と言われる存在へ、注目1年生が先制点!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 横山杯決勝第1グループ第3戦 前橋育英高 0-2 習志野高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]

 全国高校総体優勝などの歴史を持つ伝統校・習志野高で1年生から出場を続けるアタッカーの実力は伊達ではない。「もっと今までの一年以上に結果を残して、『習志野と言えば、金木』という名前が出てくるくらいに頑張りたいです」というMF金木壱成が強みであるドリブルとゴールで魅せて強豪対決勝利へ導いた。

 この日指揮を執った佐藤有毅コーチが「3年生のチームから出ているので経験値はある子。スピードもあるし、ドリブルが上手い」と評するタレント。VIVAIO船橋出身で「周りを見てドリブルしろというのを中学3年間叩きこまれたので。プレッシャー速い中でも(ドリブルすることは)慣れている」という金木は前橋育英の素早い寄せを巧みに外して何度も左サイドから持ち上がっていく。

 そして前半30分にはグループ首位決戦の勝敗の行方を傾ける大仕事をしてのけた。右SB井上晃史郎がDFラインの背後へラストパスを出した瞬間、左サイドから中へ入りながらタイミングを伺っていた金木は縦へ飛び出してGKと1対1に。絶好機を逃さず、右足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 中学卒業時は県外の強豪校も注目する中で「県内でやりたかった」と習志野へ進学。1年生ながら早くも出場機会を得ると、後期のリーグ戦からは先発を任されるようになった。「上手く行ったら、このまま選手権も先発出れるかもしれないと思った。3年生の先輩たちが応援してくれる中で正直、荷が重いと思ったけれど、選手権1回戦で自分の先制ゴールで勝つことができて少しは期待に応えられた。結果が残せた一年になったと思います」。だが、選手権予選準決勝でチーム流通経済大柏高に延長戦の末、敗退。「チャンスがなかった訳じゃないので、そういうところを点に結び付けられうようになったら、もっと注目されて成長にも繋がると思う」。そう意欲を口にする1年生がこの日は重要な試合でゴールを奪った。

 1年生テクニシャンはドリブルだけではなく、周りを使うこともできる選手になることが目標だ。観衆を沸かせることも、試合を決めることもできるFWネイマールが理想。個人技を活用する場所、時間など判断の部分も向上させて、より試合を決める力を磨いて、「習志野と言えば、金木」という存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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