[12.29 横山杯決勝 習志野高 1-0 八千代高 若松運動場]

「本当に嬉しかったです。これが決勝点になればいいと思っていました」。後半16分に値千金の決勝点を叩きだした習志野高CB木村将己はゴールの喜びの中でその思いを抱いていた。「1点取られたら負けると言っていた」という中、自らのゴールで奪ったリード。その1点を球際激しい動きで守り通して自らの一撃を「決勝点」にした。

　後半16分、習志野は左FKからファーサイドのCB埴田裕己がヘディングシュート。このこぼれ球を埴田が繋ぐと、最後はゴールエリア内での混戦から木村が「気持ちでねじ込む感じでした」とゴールを破った。

　下級生時から先発CBを務める木村は高いレベルで守備を安定させていた。今年はチームリーダーのひとり。今大会初戦ではチームで声が出ていなかったというが、夜にミーティングを開いて全員で改善し、特に球際の部分では「チームとして結構戦えたんじゃないかと思います」と手応えを感じるほどのプレーをすることができた。

　そして決勝で決めた今大会初ゴールでチームを優勝へ導いたCBは「去年から試合に出ている経験があるので、もっとチーム引っ張っていけたらいい」。強い自覚をもって来年に臨む。

(取材・文　吉田太郎)

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