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[選手権]「確かな自信」を胸に日本一を目指す、仙台内定青森山田DF常田

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 30日に開幕した第94回全国高校サッカー選手権、注目選手の1人に挙げられるのが、ベガルタ仙台に内定している青森山田高(青森)のDF常田克人(3年)。189cmの長身で、空中戦で絶対的な強さを誇る、U-18日本代表候補だ。「小さい頃からの夢だった」というJリーガーになることを実現させようとしているCBは、「がむしゃらにやって、1日でも早く試合に出たいです」とプロ入り後の決意を語った。

 19年連続21回目の出場を誇る青森山田は、毎回優勝候補の一角に挙げられている中、昨年度は1回戦でPK戦の末に中津東高(大分)に敗れた。その一戦で後半14分から途中出場を果たしている常田は、チームにわずかながらも慢心があったことを認めると、「一戦一戦戦っていきたい」と今年の教訓にする。現状のチームについては「選手権に向けて合宿に入って、練習試合では調子が悪かったんですけど、自分たちのできることしかできないので、それを徹底できれば勝てると思います」と、柔和な表情と穏やかな口調の中にも、ハッキリとした自信を見せた。

 その自信を裏付けるのが、高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグEASTでの今季の成績だ。青森山田は優勝した鹿島ユースまで勝ち点差わずか「1」、大宮、F東京、清水、柏、札幌といったJクラブユースを抑えて2位に。同校史上、最高の成績をおさめた。「確かな自信になりました」。全18試合に出場した常田は、胸を張る。

 青森山田のOBであり、今大会の応援リーダーを務めるMF柴崎岳(鹿島)も果たせなかった、初の選手権制覇なるか。本日31日に行われる、大社高(島根)との青森山田の初戦は、ニッパツ三ツ沢球技場を舞台に行われる。

(取材・文 奥山典幸)

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