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[MOM1647]香芝GK藤井佑輝也(2年)_決意の“丸刈り”でブレイク!! 「俺がヒーローになったるぞ」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 藤枝東高 0-0(PK3-4) 香芝高 浦和駒場]

「普通にソフトモヒカン」だったが、わずか2日前、宿舎の近くで決意の丸刈り。香芝高(奈良)GK藤井佑輝也(2年)は、並々ならぬ思いを持って初戦の藤枝東戦に臨んでいた。

 28日に星稜高(石川)と練習試合を行った香芝だったが、2-4の敗戦を喫した。先発出場した藤井は自らのミスから得点を献上すると、一度ベンチに下げられ、「もう一度チャンスをやる」と米原勝監督に再びピッチに送り込まれるが、またもやミスからネットを揺らされてしまう。そのため、「気合いを入れるためにやりました」と丸刈りになった。

 そして、藤枝東戦ではファインセーブを連発する。後半7分にFW山田盛央(3年)に放たれた決定的なヘディングシュートを好反応で弾き出すと、同8分にも山田の至近距離からの左足シュートを阻んで、決してゴールを許さなかった。さらに0-0のまま迎えたPK戦では相手のシュートを2本ストップし、勝利の立役者となった。

「いつもは攻撃の選手がヒーローになりますが、PK戦になったときに俺がヒーローになったるぞという気持ちで臨みました。強豪の藤枝東に勝てるとは思っていなかったので、勝った瞬間はむっちゃうれしかったです」

 喜びを爆発させた守護神の活躍に米原監督は目を細める。「決して調子が良くなく、星稜高との練習試合では彼のミスから2失点をしてしまいました。でも、彼はその責任感からか、頭を丸めてブレイクした。高校生の変貌はすごいなと思いました」と高校生の成長の早さに驚きを隠さなかった。

(取材・文 折戸岳彦)
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