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[選手権]大会連覇を目指す星稜、後半の2ゴールで玉野光南に逆転勝利

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[1.2 全国高校選手権2回戦 星稜2-1玉野光南 NACK]

 第94回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦を行った。NACK5スタジアム大宮での第1試合では、前回覇者の星稜高(石川)と劇的なゴールで出場権を勝ち取った玉野光南高(岡山)が対戦した。前半に先制された星稜だったが、後半に2ゴールを挙げて2-1で逆転勝利。苦しみながらも3回戦進出を決めている。

 前半6分に玉野光南はペナルティーエリアの外からFW土居晃貴(3年)がゴールを狙ったが、枠を捉えられない。7分にもハーフウェーライン付近からのロングボールを入れると、ゴール前で土居がGK坂口璃久(3年)と浮き球を競り合ったがヘディングは坂口にブロックされた。

 攻勢の続く玉野光南は、8分にもDF塩田晃大(3年)の精度の高いサイドチェンジからチャンスをつくり、最後はFW桑田大樹(3年)がMF塩田奨馬(3年)とのワンツーからゴールを狙ったが、シュートはわずかに左へ逸れていった。そして13分にはついに先制点を挙げる。左CKが逆サイドへ流れると、MF岩本大輝(2年)が拾って中央へクロスを入れる。攻め残っていたDF有吉亮稀(3年)が打点の高いヘッドでDFに競り勝ち、先制ゴールを決めた。

 なかなか前に出ることのできなかった星稜は26分、DF助田航平(3年)が距離のある位置からチーム最初のシュートを打つが、枠の左に逸れていく。28分には玉野光南のゴール前に浮いたボールをFW大倉尚勲(3年)がGK栗尾純平(3年)らと競り合い、混戦から抜け出たボールはクロスバーを叩く。このこぼれ球は玉野光南がクリアーして、ギリギリとところでゴールを守った。このまま得点は動かずに玉野光南が1点リードで折り返している。

 後半に入ると星稜は細かくパスをつなぎながら、玉野光南の隙をうかがっていく。4分には大倉がゴールに迫ったが、シュートはポストに嫌われてしまう。5分には玉野光南ベンチが先に動き、桑田を下げてFW片山知紀(3年)を投入する。

 迎えた47分に星稜が同点に追いつく。CKを得るとMF大橋滉平(3年)が上げたボールをゴール前でMF片山浩(2年)がゴールに押し込み、試合を振り出しに戻した。51分にも星稜は大橋が最終ラインの裏に落としたボールから、大倉がシュートを放つが左に切れていった。

 試合の主導権を握った星稜は、15分にも1次攻撃が跳ね返されたボールを大橋が回収。ドリブルで攻め上がろうとしたところでファウルを受ける。これで得たFKから大橋が直接ゴールを狙ったが、左に外れている。攻め続ける星稜は、73分に大橋がサイドに展開したボールを右サイドからFW根来悠太(3年)がゴール前に折り返す。走り込んだFW加藤貴也(3年)が合わせて2-1と逆転に成功する。

 1点ビハインドとなった玉野光南は76分、ロングスローの流れから土居がゴール前でGKと1対1になるが、ループシュートは左に逸れてしまう。DF西中竜斗(3年)を最前線で土居と並べてパワープレーに出た玉野光南は、FW新地猛(3年)のロングスローに活路を見出すが、選手交代を行いながら時間を使った星稜が逃げ切り、2回戦を突破した。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 河合拓)
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