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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.79]長崎南山DF太田晃輔(2年)_世代最強エースに立ち向かった2年生CB

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.2 全国高校選手権2回戦 桐光学園高 3-0 長崎南山高 等々力]

 対峙した相手はU-18日本代表のエースストライカー、FW小川航基(3年)。長崎南山高の2年生CB太田晃輔は世代トッププレーヤーに80分間食い下がったが、悔しい敗戦となった。

 前半は無失点。桐光学園高に圧倒的にボールを支配される中でもゴール前のスペースを消し、9番にボールが入れば勇気をもって身体をぶつけて止めに行った。そして。空中戦は少しでもシュートの勢いを殺せるように無我夢中で競りあい、シュートに対してはすかさず反応して身体を投げ出すようにブロック。「球際とか競り合いではやり合えたかなと思います」というDFはクロスを入れられても「小川選手はファーに逃げるのは分かっていたのでそこは受け渡すなり、自分で行くなり徹底して防ぎました」と対応して注目エースに得点を許さなかった。

 前半については村里英樹監督も「予定通り」と振り返る40分間。太田は3バックの中央で役割を見事にやり遂げていた。だが、後半9分、長崎南山は痛すぎる1点を失ってしまう。突破されたサイドのカバーに太田が入ったところで、長崎南山守備陣はマークを外されて小川に先制ゴールを奪われた。それまで専守防衛の戦いで健闘したが、80分間抑えきることはできなかった。結局3失点して敗退。太田は「悔しいっすね。後半も前半のような感じでいければいいと思っていたんですけど、決めれるところをしっかりと決められた」。

 それでも選手権で得た経験は特別なものだった。15,000人の観衆の中でハイボールへの強さと守備能力の高さを発揮して健闘したDFは「この環境の中でできたのはいい経験になったし、代表の選手とやれたのはいい経験になったので、また来年絶対に戻ってきたいと思います」と前を向いた。

 チームリーダーとして迎える最終年。今回、選手権初出場を果たしたチームを再び長崎王者へと導き、今度は全国1勝をもたらす。「まずは一人ひとりの技術を上げていって体格でも負けないようにしっかりとトレーニングを積んできたいと思います」と語った太田は「個人的にはラインコントロールとかしっかりして対人プレーでも負けずにチームを引っ張っていける力を培っていきたいと思います」。この経験を無駄にはしない。長崎を代表するCBはより力をつけて必ず選手権に帰ってくる。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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