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[MOM1669]東福岡FW餅山大輝(3年)_初戦ノーゴールの悔しさ晴らして今大会初ハット!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 新潟明訓高1-3東福岡高 ゼットエー]

 今大会のハットトリック一番乗りだ! 2回戦で新潟明訓高(新潟)と対戦した東福岡高(福岡)は、3-1で快勝した。チームの全得点を挙げたのは、センターフォワードを務めるFW餅山大輝(3年)だった。

「初戦で点を取って勢いに乗れればよかったんですけど、決定機を外して試合を決定づけられなかったのが自分の中で課題でした」。1回戦の遠野戦、チームが3-0で勝利した中で、チーム最多タイの5本のシュートを放っていたもののノーゴールに終わっていた餅山は「3点決められてよかったです」と胸を撫で下ろした。

 この試合、最初に主導権を握ったのは新潟明訓だった。高い位置からプレスをかけると、東福岡のミスを誘って優勝候補を押し込んだ。それでも東福岡は徐々にペースを引き寄せると、「一番得意」な得点パターンだという裏への抜け出しで餅山がゴールを陥れる。MF中村健人(3年)のスルーパスでマークについていたCBを置き去りにすると、一気にGKとの1対1を迎え、先制点を決めた。

 2点目は、遠野戦でも2ゴールを挙げたCKから。中村の右CK、ライナー性のクロスが新潟明訓GKの頭上も越えると、ファーサイドへ。「1試合目にクロスバーで当てていたので、今日はうまく当てることができた」。餅山がヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。

 そして3点目は、再び流れの中から生まれる。中村のスルーパスを「オフサイドかと思った」というほどギリギリのタイミングで抜け出すと、シュートは一度相手GKに防がれてしまうが、「気持ちで」押し込み、試合を決定づけた。「どこにいてもノールックとかでパスが出てくる」。3得点すべてでアシストをしてくれた背番号10へ、餅山は絶大なる信頼を寄せる。

「PAで強引にいけるし、ダイレクトシュートもいろいろなパターンがある」ことからFWルイス・スアレス(バルセロナ)が好きだという餅山。スアレスといえば、現在リーガ・エスパニョーラで得点ランキングトップを走る。餅山にも選手権得点王の期待が懸かるが、「上まで行ったらついてくるものだと思う。まずは1試合1試合やっていきたい」と謙虚な姿勢を崩さない。

 明日行われる3回戦は市立船橋高(千葉)との“総体決勝再現マッチ”となる。「正直、インターハイ決勝は何もできなかったので、個人的な悔しい想いもぶつけたいです」。背番号9は、闘志を燃やしていた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)
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