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[選手権]神戸弘陵イレブン発奮、応援に回った3年生部員がDVD作成サプライズ

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[1.2 全国高校選手権2回戦 都市大塩尻0-1神戸弘陵 味フィ西]

 神戸弘陵高が初戦となった2回戦を突破した。谷純一監督は試合の入りが悪かったことに苦言を呈しながらも、初戦突破という結果については、「100点です」と満足げに話した。

 神戸弘陵イレブンを試合前日、発奮させるサプライズイベントが用意されていた。1日夜にメンバー入り出来なかった部員が長時間のバスに揺られて神戸から都内に入った。その中には高校最後の大会ながらベンチ入りメンバーに入れなかった3年生部員も含まれていた。

 そんな3年生部員はサプライズでDVDを制作した。メンバーに入った同級生に向けたメッセージを一人ひとりが言葉にする約5分間のものだったが、ベンチ入り出来なかったことへの悔しさを全く見せない戦友たちの熱い思いにFW土井智之(3年)は涙が止まらなかったと話す。

 特にイレブンの頭に残ったのは、応援団長からの熱いメッセージ。「僕の声が届く限り出し切るから、日本一の応援をするから、サッカーは日本一になってくれ」。試合後、ヒーローインタビューに立った谷監督が「応援団、ありがとう!」と真っ先に声を張り上げたのはこのためだった。

 ただ、試合は3年生の奮闘はもちろんあったが、勝負を決めたのは1年生MF竹村史明のゴールだった。クロスバー直撃シュートで竹村のゴールを“アシスト”した土井は、「0.8点くらいは僕のゴール」と苦笑いを浮かべながらも、「僕が取らないと始まらない」と翌日の一戦のゴールを誓っていた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)

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