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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.82]青森山田MF吉田開(3年)_後半ATの劇的同点ゴールは人生初のヘッド弾

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.3 全国高校選手権3回戦 桐光学園高2-2(PK4-5)青森山田高 ニッパツ]

 最後まであきらめない強い気持ちが「幸運」を呼び込んだ。青森山田高(青森)は2点ビハインドの後半アディショナルタイム2分にCKからFW成田拳斗(3年)のゴールで1点を返すと、その2分後に左サイドからDF原山海里(3年)がロングスロー。これに途中出場のMF吉田開(3年)が頭で合わせ、劇的な同点ゴールを奪った。

 青森山田はGK廣末陸(2年)もゴール前に上がり、189cmのDF常田克人(3年=仙台内定)や190cmのDF近藤瑛佑(3年)も待ち構えていた。しかし、ボールは長身選手がひしめく密集地帯を越え、ファーサイドでフリーになっていた吉田のもとへ流れてきた。

 身長165cmの体をひねり、頭でゴールネットを揺らす。「サッカー人生の中で、ヘディングで決めたのは自分の記憶では初めて」。ロングスローに合わせた人生初のヘッド弾が奇跡の同点ゴール。バックスタンドの応援席に向かって走って行き、喜びを爆発させた。

「普段はセットプレーで自分が(PA内に)入ることもないけど、負けている状況で、点を取らなきゃ負けるし、自分も入って、こぼれ球に反応しようと。大きい選手を越えて自分のところに来て、(ヘディングは)当たり損なったけど、ゴールに流れてくれてよかった」

 後半アディショナルタイムの2ゴールで追いついた青森山田はPK戦を5-4で制し、準々決勝進出を決めた。ドラマのような展開に「うれしいの一言しかない」と興奮気味に語った吉田。「あきらめずに走り切れば、幸運は必ず来ると監督も言っていた」。2点を追う後半6分に投入され、最後まで勝利を信じてピッチを駆け回った背番号16は、そう言って胸を張った。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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