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[MOM1684]静岡学園MF若山修平(2年)_課題残すも抜群の存在感放った静学の新たな名手

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 ニューバランスカップ準決勝 静岡学園高 2-0 桐生一高 時之栖B2]

 今年、名門の主軸にならなければならないMFだ。静岡学園高(静岡)MF若山修平(2年)は下級生時から名門の先発を任されていた注目株。その抜きん出た技術と視野の広さで静岡学園の攻撃を引っ張った。

「みんな回せていたし、いい感じで点も入ったので良かった。結構落ち着いてできたので良かった」と振り返った桐生一高戦。齊藤興龍コーチも「頼もしい」という存在は狭い局面を突破するパスとドリブル、コントロールで見る者を唸らせ、「自分の持ち味。タイミング外したり、GK見ながら打てたらもっと点入るかなと思っている」という得意のミドルシュートで積極的にゴールも狙った。球際の攻防戦で泥臭いプレーをして守備でも戦える選手は、チームの中心として勝利に貢献した。

「去年からやらせてもらっている。このレベルで結果を出して行けるようにしていきたいです」と誓う。現在のポジションは攻撃的なボランチだが、こだわっているのはゴール。DF、ボランチ、トップ下とポジションを変えた昨年、プリンスリーグの磐田U-18戦など貴重なゴールを決めているものの、本人にとっては物足りない数字に終わっている。そしてチームも選手権予選やプレミアリーグ参入戦で1点差で敗れているだけに、「去年もそれで泣いたんで、今年は結果を求めてゴールを意識していきたい」と意気込んだ。

 ニューバランスカップ王者を懸けた流通経済大柏高との決勝では前半こそ存在感を放ったものの、後半失速。齊藤コーチは「ちゃんとコンディションさせて、もっとその試合に集中すればもっといいパフォーマンスができる。(この日は)ミスが多かったので」とより凄みのあるプレー、チームを勝たせる働きを期待する。本人はより精神面でもチームを引っ張る存在になるという目標を口にし、「パスも正確に出せて、シュートも決めれて、なおかつ運動量もあって、守備もできる。全部できるような選手になりたい」。すでにチーム、静岡を代表する存在であることは間違いない。注目の名手は貪欲に成長を目指して、ここからの努力で将来を変える。

(取材・文 吉田太郎)

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