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[選手権]決勝ハットに意欲も、夏冬制覇かかる東福岡MF藤川「“今”を記録に残したい」

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 準備は万端だ。17年ぶりの優勝を目指す東福岡高(福岡)のMF藤川虎太朗(2年)は、あす11日に控える決勝・國學院久我山高戦へ向けて、「狙うのはハットトリック。3点取りたいですね」と意欲をみせた。

 右足首負傷の影響で今大会はベンチスタートが続いていたが、前日9日に行われた準決勝・星稜高戦(2-0)で今大会初先発。前半終了間際の45分に先制点を挙げる活躍をみせ、チームの勝利に大きく貢献した。準決勝から中1日で決勝を迎えるが「多少の疲れはありますけど、ケガはもう大丈夫でコンディションは100%」と言い切る。

 17年ぶりの決勝進出を果たした東福岡高。日本一になれば、連覇を果たした98年大会以来3度目になる。2年生ながら、攻撃の核として期待を背負う藤川は「こういう舞台に立てるのは特別なこと。こういう経験は限られた人しか味わえないので、まずは“今”をしっかりと記録に残したい。それをこれからのサッカー人生や自分たちの代に活かせたら」と誓った。先輩たちとともに結果を残し、夏の総体優勝に続いての王者・ヒガシとして記録を刻む。

 また故障の影響で出遅れた分を準決勝からの2試合で取り返すつもりだ。頼れる2年生MFは「開幕から4試合、まともに出れていなかったので、そこの部分でチームに迷惑をかけた。昨日の試合で1点取ったけれど、次の試合でも1、2点と取れるだけ取って、チームに余裕をもたらせて、優勝をつかみ取りたい」と言い、決勝・國學院久我山戦については「3-0以上ですね。自信?自信はあります」と力を込めた。

 決勝戦へ向けて緊張はないようで、「緊張よりワクワクが大きい」と笑顔。「たくさんの観客がいて、Jリーグでもたくさん使われているスタジアム。小さいときからテレビで見ることが多かったですが、そこで本当にピッチに立てるという嬉しさと、そこでプレーできるという楽しみが強いです」。夏の総体得点王が冬の大舞台でも輝きを放つ。

(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
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