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唯一移籍金のかかった男、千葉入りFW船山が感じた二つの思い

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 新たに19選手が加わったジェフユナイテッド千葉において、唯一移籍金が発生したのは川崎フロンターレから完全移籍してきたFW船山貴之だった。

 船山は移籍を決断した理由について、「高橋GMの熱意に負けた」と高橋悠太ゼネラルマネージャーの名を挙げる。「高橋GMがすごく熱心に誘ってくれていた。噂では最初の方に声をかけてくれていたと聞いたので。話をして会って、熱意がすごかったのが決め手」と言うとおりだ。

 クラブは昨季のメンバーから24名が去り、新たに19名が加わった。大幅な選手の入れ替えがあると知り、船山の胸には「不安な部分があるのと同時にチームにやる気があるという、2つの思いを感じた」と言う。

「一からチームをつくるようなものなので。去年までやっていたベースがなくなってしまう。それを一から教えないといけないという大変さはあると思う。それができるのは時間がかかりますし……」と話したように不安を感じた部分はあったが、新たなチームを作るというクラブのやる気に惹かれたことで、千葉入りを決断した。

 既に今月11日にチームは始動している。新生・千葉の雰囲気については「自分自身はまだ100%じゃないのでしっかりとコンディションを上げていくのが大事。チームとしては、まだそこまでミーティングをしているわけじゃないので。でもそんなに下手な選手はいないと思う。理解力もある選手が集まってきているので、いい雰囲気でやれています」と手応えを口にした。

 松本山雅FCで過ごした2012年からの3シーズンは2桁得点を記録し続け、2014シーズンにはキャリアハイの19得点を挙げ、J1昇格へ大きく貢献した。しかし2015年に川崎Fへ移籍すると21戦無得点に終わった。千葉では松本時代のような活躍が期待される。

 目標得点数を「決めてないです」と話したFWだが「取れるだけ取りたい。アシストでもいいので、とにかくジェフが勝つようにやりたいです」と誓い、「キープ力であったり、ゴールであったり、運動量であったり、守備も頑張れるところ、全部で違いを出していきたい」と力を込めた。

(取材・文 片岡涼)

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