beacon

バルサ、アウェー戦3試合連続ドロー免れる マラガに苦戦もメッシの決勝点で勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

 23日に行われたリーガエスパニョーラ第21節、マラガバルセロナの一戦は、アウェーのバルセロナが2-1で勝利している。

 第14節バレンシア戦(1-1)、第18節エスパニョール戦(0-0)と敵地で2戦連続ドローを演じているバルセロナ。クラブ・ワールドカップ参加で第16節スポルティング・ヒホン戦を延期させた同チームが最後にアウェーで勝利したのは第12節レアル・マドリーとのクラシコまで遡る。2010-11シーズン以降、アウェー戦3戦連続ドローの記録がないバルセロナとしては、勝利が望まれる一戦となった。

 バルセロナはネイマールを負傷で、ピケを出場停止で欠く。そんな中で気を吐いたのは、コパ・デル・レイにおいて5得点とチーム最多得点を叩き出しているFWムニル・エル・ハダディだった。ネイマールの代役として起用されたカンテラーノは、開始早々の2分にL・スアレスからの絶妙なパスをゴール前で押し込み、今季リーガ初得点でチームに先制点をもたらした。

 幸先良く先制したバルセロナだが、ピケ不在の影響か守備陣が安定しない。13分、今冬の移籍市場でレアル・ソシエダからマラガに移籍してきたチョリ・カストロのシュートがブラーボの手を弾いてポストに直撃すると、24分にはカウンターを喰らってピンチを迎える。

 ブスケッツのパスミスとベルメーレンのクリアミスが重なり、このボールを拾ったチャルレスがペナルティーエリア内に。エリアに入ったところでマスチェラーノが斜め後方からタックルを仕掛ける。際どいプレーとなったが、主審は先にボールに触れていたマスチェラーノのタックルが正当のものだと判断し、反対に倒れてファウルをアピールしたチャルレスにシミュレーションでイエローカードを提示した。

 バルセロナはマスチェラーノの勇気あるタックルで難を逃れたものの、修正を施しきれないまま32分に失点を喫する。マラガの精度の高いカウンターがさく裂した。中盤でボールを奪い、素早く前線のチャルレスにボールを預けると、そのフォローに走ったフアンピがパスを受け落ち着いてフィニッシュ。右足で放たれたシュートがバルセロナDFに当たり、そのまま枠内へと転がった。

 ルイス・エンリケ監督は前半イエローカードを受けたヴェルメーレンをハーフタイムに下げ、マテューを投入。守備面の安定性を獲得しようと試みる。ここからマラガを自陣に押し込んでボールを支配し始めたバルセロナは、51分にエースのゴラッソでマラガを再び突き放す。左サイドのアドリアーノが折り返したボールに、FWリオネル・メッシがアクロバティックなボレーで合わせてGKカメニを破った。

 この得点でバルセロナが落ち着きを取り戻したのは明らかだった。55分にはムニルに代えてラキティッチがピッチに送り込まれたことで、ポゼッションがさらに高まる。72分にFKの流れからカマーチョに決定的なシュートを放たれるも、ここはGKブラーボが好セーブで応じた。

 バルセロナは最後までマラガの速攻に肝を冷やしたが、守護神ブラーボを中心に重要なエリアで相手攻撃陣の仕事を許さず、メッシの決勝点を守り切って勝ち点3を得た。この勝利で、L・エンリケ監督率いるチームは翌日に試合を控えるアトレティコ・マドリーを抜いて暫定で首位に浮上。一方のマラガは12位に位置している。

●リーガ・エスパニョーラ2015-16特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP