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スロベニア1部で驚きの補強策…SNS求人で30歳DFが採用される

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「右SBが出来る人はいませんか?」

 スロベニア1部リーグのクラブが実際にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)『LinkedIn』を使って募集された求人だ。『LinkedIn』は世界最大級のビジネス特化型SNSで、海外では公的なサービスとして広く用いられているものだ。そこにスロベニア1部を戦うNKドムジャレが“求人広告”を投稿したのだ。

 『BBC』によると、ドムジャレは1月の移籍市場で、右SBを務めていた主将DFがトルコリーグに移籍。その穴埋めとなる選手を探したのだという。しかしビッグネームを獲得するほどの予算がなく、かといって国内で優良な選手を見つけることが出来なかった。そこで思い付いたのが、『LinkedIn』を使った応募型の補強だった。

「EUパスポートを持った右SB」「我々は攻撃的な3-4-3のシステムを使っています」などの条件を記して投稿。そこで応募してきたのが、スペイン人DFのアルバロ・ブランチ(30)だった。同選手はベティスやエスパニョールのセカンドチームでプレーした後、キプロスやハンガリーのクラブを転籍。しかしここ2シーズンは思うように出場機会が得られてなかったのだという。最終候補は複数人いたようだが、1週間の練習参加を経て、契約を勝ち取った。

 お金がなかったとはいえ、SNSを使った選手補強とは前代未聞。ただ、クラブ関係者は「私たちがこのような選手補強の先駆けになると信じている」と誇らしげに話している。

 NKドムジャレは1921年創設のスロベニアの古豪クラブで、2006-07年から2シーズンでリーグ連覇も果たしている強豪でもある。今季は22試合を終えて10チーム中3位という成績を残している。

[写真]クラブ公式サイトのキャプチャー画面。今回の移籍が欧州各国メディアによって大きく報じられている様子を伝えている

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