beacon

[ニューイヤー杯]磐田3連勝で優勝も名波監督ご立腹「カミナリを落とした」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[2.10 ニューイヤー杯鹿児島R 鹿児島0-2磐田]

 ニューイヤー杯鹿児島ラウンドが10日、最終日を迎え、ジュビロ磐田鹿児島ユナイテッドFCを2-0で下し、3連勝で優勝を決めた。磐田には賞金300万円が贈られる。2位は清水エスパルス、3位はギラヴァンツ北九州、鹿児島は4位だった。

 磐田は前半17分、左CKをFWアダイウトンが頭で合わせて先制。同29分にはまたも左CKから今度はこぼれ球をMF松井大輔がボレーで蹴り込み、リードを2点に広げた。

 しかし、名波浩監督は前半38分にDF石田崚真に代えて、鹿児島実高から今季より入団したDF大南拓磨を送り出す。地元出身選手の登場に開場は沸いたが、名波監督は「消極的なプレーをしている人間がいたり、自分勝手にボールをこねて自陣でボールを失っていたりした」と交代の意図を説明。ハーフタイムにはチーム全体に「軽くカミナリを落とした」ことを明かした。

 一方の前半は磐田相手に何も出来なかった鹿児島の浅野哲也監督も表情を曇らせる。「球際で戦えていない。ビビッてサッカーをやっているので話にならない」と不満顔。後半開始と同時に交代枠一杯の大量8人を一挙に交代するなど、イレブンの奮起を促した。すると後半開始直後のプレーで入ったばかりのFW藤本憲明がクロスバーを叩く強烈ミドルを放つなど、「戦う姿勢」を見せ始めた。

 磐田もベンチ入りしたフィールドプレーヤー全員をピッチに立たせる。後半31分からは鹿児島城西高出身の2年目FW岩元颯オリビエを投入し、鹿児島ゴールを目指した。ただ後半はなかなかチャンスを作ることが出来ず、40分のCKを合わせたFW森島康仁のヘディングシュートも、力なくGK武田大の腕に収まった。

 2-0で勝利した磐田は3連勝で鹿児島ラウンド優勝を決めた。3季ぶりのJ1を戦う今季、磐田としては幸先の良いスタートを切ったが、試合終了の瞬間の選手たちの表情は曇ったままだった。

 鹿児島は1分2敗で最下位に終わった。しかし磐田相手に後半気持ちの入ったプレーを見せ、後半アディショナルタイムにも藤本がこの日2本目のクロスバー直撃シュートを放つなど、見せ場を作った。浅野監督は「当初はもう少し前半のメンバーを引っ張ろうと思ったが、もう交代枠がなくなっても変えないと何も変わらないと思った。前半プレーしたメンバーは次に意地を見せてほしい」と話した。


●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

TOP