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[AFCフットサル選手権]公式会見に臨んだミゲル監督 グループDの他国を警戒

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 AFCフットサル選手権2016が10日に開幕した。11日に初戦となるカタール戦を行うフットサル日本代表のミゲル・ロドリゴ監督は、グループDを戦う他国の監督とともに公式記者会見に出席し、意気込みを語っている。

 2012年大会、2014年大会と連覇して臨んでいるフットサル日本代表は、初めてとなる3連覇を目指す。過去13回の大会でフットサル日本代表は5位以下になったことがない。今大会でも、当然、グループステージ突破するものと思われているが、ミゲル監督はそんなに簡単なことではないと話す。

「私たちは2週間の準備期間を経て、ここに来ています。このグループは、今大会の中でも最もタフなグループだと思っています。カタール、マレーシア、オーストラリアという準決勝に勝ち進める力のある他の3か国と同じグループになりました。私たちは最初の試合から、自分たちの最善を尽くさなければなりません。私たちの目標は準決勝に進み、(5位以内に出場権が与えられる)W杯に勝ち進むことですが、もちろん2連覇しているので勝つためにここに来ています」

 中でも不気味な存在は、初戦で対戦するカタール代表だ。14名中、ブラジルからの帰化選手が2名、エジプトからの帰化選手が1名いる。「最初の試合ですし、とても難しい試合になるでしょう。カタールは成長しています。プロリーグができて、リーグ内には、たくさんのブラジル人選手がいます。さらに今のチームには、良いスタッフもいます。最初から本当に厳しい試合になります。簡単に勝たせてもらいたいですが、もはやアジアでは、それは不可能です。ですから、私たちは勝利するために全力を尽くします」と、警戒心を緩めない。

 それもそのはず、日本は優勝した2年前の大会でも初戦でウズベキスタンに敗れているのだ。「スペインには『捕まえる前のウサギを食べることはできない』ということわざがあります。アジアのレベルが上がっていますし、どの試合も簡単ではありません。一戦一戦、勝っていくことに集中します」。他の3か国の監督が、日本は別格と認め、2つ目のグループステージ突破の椅子を目指しに行くと話しても、スペイン人監督は最後まで警戒心を解かなかった。

 注目の初戦は日本時間20時半にキックオフを迎え、NHK-BS1では20時20分から生中継される。

(取材・文 河合拓)

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