beacon

[MOM1706]神村学園FW高橋大悟(1年)_中でも、外でも役割全う、注目の1年生ストライカーが1ゴール1アシストの活躍

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.12 九州高校(U-17)大会第1ブロック第1節 神村学園高 4-0 塩田工高 県立サッカー・ラグビー場C]

 神村学園高は1年生FW高橋大悟が1得点1アシストの活躍で快勝に貢献した。立ち上がりには左中間のスペースへ抜け出しながらもループシュートをわずかに外してしまうなど、決定機を逸していたが、12分に先制点を叩き出す。右サイド後方からのパスを受けた高橋は「最初トラップした時に自分の頭の中で打とうというのはあったんですけど、それを一回逃してしまった」とシュートタイミングを逃してしまったが、それでもすぐに状況を見極めて次の瞬間、正確な左足シュートでゴールを射抜く。「一瞬、GKとDFが被ったように見えた」という高橋はDFを抜ききらないまま、相手のタイミングをずらず形で左足を振り切り、先制点を奪った。

 後半には相手の守りが薄い左サイドでプレー。早速、4分にはグラウンダーのラストパスで交代出場FW麓大地(2年)のゴールをアシストした。「フィジカルを使ったようなプレーが得意ではないのでちょっとの隙だったり俊敏さで負けないようにしています」というFWは自信を持っているキックとその的確なタイミングでゴール、アシストをもたらす。CFとして頭脳的な先制点を決めて、左サイドでもアシストして勝利に大きく貢献した。

 1年生エースとして臨んだ選手権予選は準決勝で決勝点を叩き出し、決勝戦でも同点ゴールを決めた。だが、チームは延長戦の末に敗戦。全国には手が届かなかった。だが「選手権で負けてから、たくさんキツイ思いをして、たくさんやってきたので、あの負けがあったから今ここに立てていると思う。良い負けになった」と前を向く。年末年始は身体づくりのために「朝1kg、昼800gとか1kg、夜も1500gぐらい」食事を摂る“食事合宿”を行ったり、今年のためにできることをやってきた。

 新人戦九州大会の目標は優勝。「地元ですし、第1代表で、ボクも初めて。サッカーは楽しいスポーツなので、楽しんで一番上へ行きたいと思います」と意気込む。注目の1年生ストライカーは多数集まっているJスカウト陣の前で印象的なプレーをして目標であるプロにも一歩近づくことができるか。有村圭一郎監督から「本当に上に行く選手はこういうところでも結果を出す」とアドバイスをもらっているというFWは、「夢のためにも結果を残したい」と将来を変えるようなプレーをする意気込みでいる。

(取材・文 吉田太郎)

TOP