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[PSM]大宮の新戦力2人がゴール!終始圧倒して山形下す

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[2.13 プレシーズンマッチ 大宮2-1山形 NACK]

 大宮アルディージャモンテディオ山形によるプレシーズンマッチが13日にNACK5スタジアム大宮で行われた。大宮はMFネイツ・ペチュニクとDF沼田圭悟の新加入2人の得点で先行。後半アディショナルタイムに山形に反撃を許したが、1失点でしのぎ切り、2-1で逃げ切った。

 昨年のJ2を制し、2年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた大宮。10日まで宮崎県内でキャンプを行い、調整を続けてきた。開幕まで2週間となって迎えたこの日のラインナップは、GK塩田仁史、DFラインは右からDF和田拓也、DF菊地光将、DF河本裕之、DF沼田圭悟。ダブルボランチにMF岩上祐三とMF横山知伸。攻撃的なMFにネイツ・ペチュニク家長昭博泉澤仁が並び、1トップにFWドラガン・ムルジャを置いた4-2-3-1のシステムで臨んだ。

 対する山形は逆に1年でJ2に戻ることになった。山形は12日まで千葉県館山市でキャンプを行い、大宮に乗り込んできた。PSMに臨んだイレブンのシステムは3-5-2。GKはキャプテン山岸範宏。DFラインは栗山直樹渡辺広大石川竜也で形成され、中盤の底をMFアルセウが担う。その前にMF佐藤優平とMF汰木康也、右サイドにMF山田拓巳、左サイドにMF高木利弥が入る。2トップはFWディエゴ・ローザとFWディエゴが務めた。

 戦術を確認しあいながらの序盤は、両チームとも慎重な立ち上がりを見せたが、そんな中で先制点を奪ったのは大宮だった。前半22分、ゴール前でムルジャがDFを引き付けると、後ろから走り込んだネイツ・ペチュニクにラストパス。ネイツの右足シュートは左ポストを叩いたが、そのままゴールラインを越えていった。期待の外国人新ホットラインがホームサポーターの前で開通した。

 大宮は直後にもチャンスを作る。前半25分、ゴール前の混戦を作ると、家長が押し込むが、これは山岸の好セーブに弾かれてしまう。同28分にはネイツが右サイドから上げたクロスがそのままゴール方向に向かうが、ボールはわずかにクロスバー上に外れていった。前半終了間際のプレーでは岩上のスルーパスで抜けたムルジャがGKと1対1になるが、山岸の体を張ったセーブに防がれ、追加点にはならなかった。

 大宮は後半開始からGKを交代。加藤順大が投入され、岩上に代わってMF大山啓輔もピッチに送り込まれた。山形も後半開始と同時に一枚交代。汰木に代わってFW林陵平が登場。3トップにして同点弾を奪いに行った。

 後半に入っても大宮が主導権を握り続けた。後半6分にはゴール正面の絶好の位置でFKを獲得。しかし大山のシュートはミートせず、枠を大きく外れてしまう。同16分には中盤で大山が奪い返して作ったチャンスでムルジャが右サイドからシュートを狙うが、ボールは枠左に外れていった。

 大宮は後半21分にネイツに代えてMF横谷繁を投入。直後のプレーではディエゴ・ローザの抜け出しを許し、林の飛び込みを許すが、シュートは加藤が正面でしっかりキャッチする。すると同25分、左サイドで粘った泉澤のパスを受けた沼田がエリア内でドリブル。DFを外して左足で山岸のニアを抜き、待望の追加点を奪った。

 さらに余裕の出た大宮は後半29分からユースから昇格したルーキーFW黒川淳史を泉澤に代えて投入する。さらに同36分からはムルジャに代えてFW清水慎太郎を送り込む。そして同43分には菊地に代えてルーキーDF山越康平が投入された。

 山形も後半32分にディエゴ・ローザに代えてMF鈴木雄斗を出場させる。終了間際には佐藤に代わって新加入MF梅鉢貴秀が登場する。すると後半アディショナルタイムにDF荒堀謙次が右サイドから上げたクロスに鈴木が飛び込み、頭で押し込んでようやく1点を返す。しかし反撃が遅く、同点まで届くことはなかった。

(取材・文 児玉幸洋)

●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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