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[PSM]掴んだ、叩いた両者にイエロー…大宮18歳ルーキー黒川「ヤバいと思った」

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[2.13 プレシーズンマッチ 大宮2-1山形 NACK]

 大宮アルディージャの下部組織から昇格したMF黒川淳史が、プロ入り後初となる本拠地NACK5スタジアムのピッチに立った。ベンチスタートだった黒川だが、後半29分にMF泉澤仁と交代で出場。「緊張していたわけではないけど、走ったらすぐ疲れてしまった」と苦笑いを浮かべた今月4日に18歳になったばかりのルーキーは、「やっぱりたくさん(サポーターが)入ると違う。スタジアムが狭く感じた」と初々しく振り返った。

 全力プレーを見せた。後半43分、自陣でボールを奪われてしまうと、咄嗟の判断でボールを持ったモンテディオ山形のMF佐藤優平を掴みに行ってしまう。「あそこで行かれたらヤバいと思った」。完全に後ろから掴まれて攻撃を止められた佐藤は、黒川の頭を平手で叩いてしまう。両選手にはもちろん、イエローカードが出された。しかし、両者は直後に握手して和解。黒川は「いい人だと思う。申し訳なかったと思っています」と反省した。

 ただ、褒められたプレーではなかったかもしれないが、先輩選手にも臆することなく立ち向かう“強心臓”は評価されるべきだ。根底には充実のキャンプを過ごせたという自信がある。「キャンプでしっかりアピールできたと思う。キャンプで終わりではなく、アピールを続けたい」。目先の目標の「開幕ベンチ」をしっかり視界に捕えた。

(取材・文 児玉幸洋)

●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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