beacon

[MOM1708]鹿児島城西MF永吉広大(2年)_強豪の太い幹になっている注目レフティー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.13 九州高校(U-17)大会第3ブロック最終節 海星高 0-1 鹿児島城西高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場B]

 雨中の熱戦は鹿児島城西高MF永吉広大(2年)、海星高MF永峯慎也という両10番のプレーが特に光ったが、チームを勝利へ導いたのは永吉の方だった。全国高校選手権でもダブルボランチの一角を務めていた注目レフティー、永吉は今年、10番と主将の2つの重責を担う。「責任感が結構強いので、自分がチームを引っ張っていかないといけないと思います」という主将の下で戦うチームは、3連勝で予選リーグを終えた。

 経験値高いMFはすでにチームの太い幹になっていることがよく分かる。左利きのボランチには自然とボールが集まり、サイドへの散らし、局面での崩しでゴールシーンを生み出していく。そしてパスセンス高いレフティーは走ることも得意。相手の急所を突くようなパス出しをする一方、パスを出してから前線を追い越すような動きも繰り返す。またミドルシュートも連発。永吉は「自分、結構試合中走れるので、走って点も決められる選手になりたい。ロングボールとかスルーパスは得意なので、スルーパス出してボールを受けてシュートとかしていきたい。裏の抜け出しとかも得意なので(DFラインからの)ロングボールで抜け出してシュートとか打って行きたい」という。

 FW大迫勇也(ケルン)らを育てた小久保悟監督は、よりボールを受けて捌く回数を増やすことを求めつつも「いるかいないかで全然違いますから。経験もありますし」と大きな期待を寄せている。そのなかで本人は中心選手としての自覚を持って新シーズンに臨んでいる。「オマエが絶対やれ」というコーチ陣の勧めもあって、手を上げて主将に就任。チームの意識を高め、そして試合でも存在感を放っている。

 初戦で敗れた全国大会のプレーは「物足りなかった」と感じている。チームでは主軸だが、現状に満足するつもりは全くない。課題の右足キックや武器を磨いてチームを勝たせる存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

TOP