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先制点の寿人は肉離れ寸前だった…「違和感があった」自ら交代要求、明日広島で検査

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[2.20 富士ゼロックススーパー杯 広島3-1G大阪 日産ス]

 負傷寸前の交代だった。サンフレッチェ広島のFW佐藤寿人は後半6分、DF塩谷司から上がったクロスを「左足ギリギリのところ」で合わせて先制点を奪う。しかし直後に自ら交代を要求。FW浅野拓磨と交代でベンチに下がった。

「ゴールの前から左足に違和感があって、あのあとスプリントしたら間違いなく肉離れになっていた。今まで筋肉系の怪我が少ないので、張ってるなというのがすぐに分かった。寒さとかいろいろな要因があったと思う」

 ただゴールシーンを振り返ると、さすがの嗅覚を見せつけた。「いいイメージの共有が出来た」と話した塩谷のクロスにニアに飛び込んで流し込む得意の形。「(左足を)振りに行ってはいけないので当てただけ」。前半から「ニア来るぞ!」と再三声を掛けられていたというDF丹羽大輝との駆け引きにも、「分かってるんだったら来いよ」と苦笑いを浮かべて、勝負に勝ったことを喜んだ。

 広島の次戦は中2日のホームで迎える山東魯能戦(中国)。左足の状態も気になるが、出場については明日広島に帰って検査してから決めることになるという。ただこの日の勝利については、「いい弾みになる」と笑顔を見せた佐藤。今年も背番号11が広島サッカーの攻撃の中心だ。

(取材・文 児玉幸洋)

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