beacon

初のJ1開幕戦は古巣・横浜FMのホームゲーム…仙台GK六反「緊張した」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.27 J1第1ステージ第1節 横浜FM0-1仙台 日産ス]

 昨季は自己最多の32試合に出場、さらに日本代表にも初選出されたベガルタ仙台のGK六反勇治。プロ11年目を迎える守護神だが「J1の開幕戦に出るのが初めてだった」という。「緊張した。しないほうなので珍しい」。古巣・横浜F・マリノスのホーム、日産スタジアムのミックスゾーンで、六反はホッとした表情を見せた。

 12本のシュートを浴びながらの完封勝利は、守護神の貢献が大きかった。横浜F・マリノスの最初となったFW伊藤翔のシュートは、角度のないところから放たれたが六反がセーブ。1点ビハインドの横浜FMが猛攻をしかけた後半アディショナルタイムには、CKからDF中澤佑二のヘディングシュートがゴール右隅をとらえたが、六反が反応しゴールを割らせなかった。「フリーで打たれたシュートはなかった。みんな体を投げ出していましたし、コースも狭いほうにしっかりとディフェンスをできていた。GKとしてはそんなに見せ所もなく守れていた」。六反はチームメイトへの感謝を口にした。

 立ち上がりからペースを握り、前半19分にMF三田啓貴のゴールで幸先よく先制したが、その次のシュートは後半18分まで待たなければならず、結局そのチーム3本目のシュートが、この試合最後のシュートとなった。「1点入れられても最悪勝ち点1を持って帰れる」と六反は割り切って守っていたというが、やはり攻撃の部分には不満がある。「キャンプを通して一番攻められなかった試合」とバッサリ。「もっとみんなやれる。良い攻撃ができれば、良い守備ができる」とチームのレベルアップを信じていた。

「去年のプレーには自分は納得していないので、今年はサポーターの方に見せられるようなプレーができれば、チームとしてもいい1年になるかなと思う」。仙台が誇る守護神は、飛躍の1年にすることを誓った。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第1節1日目 スコア速報

TOP