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開幕戦でJ1デビューを遂げた仙台DF大岩「正直、緊張はしました」

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[2.27 J1第1ステージ第1節 横浜FM0-1仙台 日産ス]

 プロ5年目のベガルタ仙台、DF大岩一貴がJ1デビューをはたした。2012年に中央大からジェフユナイテッド千葉へ加入した大岩は4年間でJ2の132試合に出場、今季から仙台へ活躍の場を移している。

 横浜F・マリノスのホーム、日産スタジアムで行われた2016年J1開幕戦、大岩は右サイドバックとして90分間のフル出場で完封勝利に貢献した。「正直、緊張はしました」。試合後、安堵の表情を浮かべながら大岩は自らのデビュー戦を振り返った。「マリノスとやるのも初めてでしたし、このスタジアムも初めてでしたし、J1も初めてでしたし。そういうところを意識して、去年から過ごしてきましたけど、いざとなると緊張してしまいました」。

 右サイドバックとして先発することが「ちゃんとわかったのは、今日のメンバー発表のとき」だという。対峙する横浜FMの左サイドはMF齋藤学。「自分でイメージもしていて、いろいろなことをシミュレーションしていました」。MF中村俊輔が不在ということもあり、横浜FMが攻勢に出た後半は齋藤にボールが集まった。特に後半20分過ぎからは立て続けに齋藤がチャンスに絡んでいたが、大岩は落ち着いた対応を見せ、トリコロールの背番号11をシュート1本に封じ込めた。「結果的にゼロで抑えられたのでよかったとは思いますけど、やられそうになったところは反省して、修正していかないといけないと思います」。この話題を語っていたとき、近くを齋藤が通りかかると、齋藤のほうから大岩に握手を求め、互いに健闘を称え合っていた。

「チームが勝つためにプレーできてよかった」。イエローからゴールドへとユニフォームの色を変えたDFが、新たな一歩を踏み出した。

(取材・文 奥山典幸)

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