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カバジェロが3連続PKストップ! シティがPK戦の末にリバプール下し、2年ぶりのキャピタル・ワン杯優勝

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[2.28 キャピタル・ワン杯決勝 リバプール1-1(PK1-3)マンチェスター・C]

 キャピタル・ワン杯は28日、聖地ウェンブリー・スタジアムで決勝戦が行われ、リバプールマンチェスター・シティが対戦した。1-1でPK戦までもつれ込んだ一戦はPK3-1でシティが勝利。2013-14シーズン以来、2年ぶり4回目の優勝を果たした。

 2011-12シーズン以来、9回目の優勝を狙うリバプールは、25日のヨーロッパリーグ(EL)のアウクスブルク戦とまったく同じメンバーで決勝戦に臨む。対するシティは、24日のチャンピオンズリーグ(欧州CL)のディナモ・キエフ戦からGKジョー・ハートに代えて、GKウィリー・カバジェロがゴールマウスを守る。

 試合を押し気味に進めるシティ。前半23分、カウンターからMFダビド・シルバのスルーパスを受けたFWセルヒオ・アグエロの前に相手DF2人が立ちはだかるが、左から中央にスライドしてシュートコースを作り、右足シュート。決定機だったが、横っ飛びでGKシモン・ミニョレの手に当たったボールが右ポストを叩き、ゴールネットを許すことはできなかった。

 なかなかシュートまで持ち込めないリバプールにアクシデント発生。前半23分に浮き球に競ったDFママドゥ・サコとMFエムレ・カンが頭をぶつけ、25分にサコがDFコロ・トゥレとの交代を余儀なくされる。33分には左サイドのPA手前でFKを獲得し、キッカーのMFジェームズ・ミルナーが横に流したボールをMFコウチーニョが右足シュート。角度がなく枠を外れ、コロ・トゥレが飛び込むも合わせることができない。

 前半はスコアレスで終えたが、後半4分に均衡が破れる。シルバのふわっとしたロングパスをPA手前でアグエロがピタッと足もとにおさめ、味方の上りを待ってラストパス。PA右でボールを受けたMFフェルナンジーニョが角度はなかったが思い切りよく右足を振り抜き、GKミニョレの脇下を抜けてゴールに吸い込まれた。

 先制されたリバプールは後半11分、コウチーニョとのワンツーからFWダニエル・スターリッジがスルーパス。PA左へ抜け出したミルナーが左足シュートもゴール左にそれる。追加点を狙うシティも15分にカウンターから決定機も、シルバの折り返しにフリーで飛び込んだMFラヒーム・スターリングの右足シュートはゴール右に外れてしまう。

 攻撃のリズムを作れないリバプールは後半27分にDFアルベルト・モレノに代えてMFアダム・ララーナを投入し、流れを変えようとする。しかし、またもシティに決定機。35分、PA右深くまで持ち込んだアグエロのマイナスの折り返しをスターリングが右足で合わせる。フリーだったがこれもゴール左に外してしまい、チームメイトも頭を抱えた。

 直後にFWロベルト・フィルミーノを下げて、FWディボック・オリジを投入したリバプール。後半38分、右サイドから折り返したボールをファーサイドのララナの左足シュートは左ポストを叩いたが、跳ね返りをコウチーニョが右足で流し込み、試合を振り出しに戻す。その後、シティの反撃を受けたがGKミニョレの好セーブ連発で1-1のまま延長戦に突入した。

 シティは延長前半開始前にMFヘスス・ナバスとDFパブロ・サバレタを投入。延長前半15分にはアグエロがPA左から右足アウトサイドでシュートを放つもGKミニョレのセーブに阻まれる。リバプールは延長後半3分にミルナーが左から折り返したボールをオリジがヘッドもGKカバジェロがストップ。120分でも決着はつかず、勝敗はPK戦で決することになった。

 後攻のシティ1人目、フェルナンジーニョが左ポストを叩いたが、GKカバジェロがリバプール2人目のMFルーカス・レイバ、3人目のコウチーニョ、4人目のララナと連続でPKストップ。シティ4人目のMFヤヤ・トゥレが落ち着いてゴール左隅に決め、PK3-1でシティが優勝。今季限りで退団のマヌエル・ペジェグリーニ監督が有終の美を飾った。一方でユルゲン・クロップ監督はイングランドでの初タイトルとはならなかった。


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