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[デンチャレ]前日の敗戦引きずらず、関東Bは中国・四国選抜に逆転勝利

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[3.5 第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会 関東B 3-1 中国・四国選抜]

 第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会の準決勝および順位決定戦が5日に宮崎県宮崎市で行われた。5~8位決定戦1回戦で関東選抜Bは中国・四国選抜に先制されるも、前半のうちに逆転に成功。3-1で勝利し、5・6位決定戦へ駒を進めた。

 試合は前半22分に中国・四国選抜が先制。MF片田拓(IPU・環太平洋大3年=鳥栖U-18)から受けたMF藤井勇大(高知大3年=三田祥雲館高)が浮き球パス。最後はFW藤川真也(高知大3年=C大阪U-18)が左足シュートを決め、1-0とリードを奪った。

 先制された関東Bだったが、DF溝渕雄志(慶應義塾大3年=流通経済大柏高)が「失点したけれど入りは悪くなかったから、このまま続けようと声をかけあっていた」と明かしたように、慌てることなくプレー。淡々と敵陣へ仕掛けてゴールを狙う。

 すると失点から13分後の前半35分に同点弾。MF荒木翔(国士舘大2年=日本航空高)のパスを受けた溝渕の低めのクロスからFW星野秀平(流通経済大2年=流通経済大柏高)が右足で決める。1-1と試合を振り出しに戻した。

 さらに前半終了間際の44分には逆転に成功。MF平澤俊輔(早稲田大3年=JFAアカデミー福島U18)のパスを起点に、溝渕がドリブル突破からクロスを入れ、ゴール前のMF原田鉄平(順天堂大2年=静岡学園高)が頭で叩き込んだ

 「前半のうちに追いつけたことがすごく大きかった」と溝渕が振り返ったように、この1点で精神的余裕を持ったチームは、迎えた後半45分も集中力を切らさず。CB宮内雄希(流通経済大2年=広島ユース)は「おい、口はどんなときも動くからな! 喋れ!」と最終ラインから熱く声を張り、味方を鼓舞し続けた。

 後半26分には中国・四国選抜がチャンスを迎える。後方からのロングパスに反応した藤川が振り向き様にシュートを狙うも、GKがストップ。2点目は奪えない。逆に後半35分には関東Bが試合を決定付ける3点目。途中出場したMF相馬勇紀(早稲田大1年=三菱養和SCユース)のクロスから、FW矢島輝一(中央大2年=F東京U-18)が頭で決めた。

 「前半は孤立していた感じだったんですけど、焦らないよう自分に言い聞かせて狙っていました」という矢島。得点シーンについては「昨日の試合も相馬からいいクロスが上がってきていた。昨日と同様に中の駆け引きというところで相手より前に入れたのが今日のゴールにつながったかと思う」と振り返った。

 試合はそのまま終了し、関東選抜Bが3-1で勝利した。先制されたものの、終わってみればシュート数では相手の5本を大きく上回る18本を放っての3発勝利。1回戦で関西選抜にPK戦の末に1-1(PK9-8)で敗れ、意気消沈したというチームだったが、しっかりと切り替えると3連戦の2戦目で白星を手に入れた。

(取材・文 片岡涼)
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