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ホーム開幕戦で2ゴールの大宮FWムルジャ「チームの勝利が一番大事」

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[3.5 J1第1ステージ第2節 大宮 2-0 柏 NACK]

 昨シーズン、J2リーグで19得点を挙げ、得点ランク2位だったセルビア代表FWが、その決定力を見せつけた。前半9分にMFネイツ・ペチュニクの直接FKを相手GKが弾いたボールをゴールに押し込み、今季初ゴールを挙げると、同15分にはDF河本裕之からのロングボールを最終ラインの裏で受けると、体を寄せてくるDFをモノともせずに個の力で追加点を叩き込んだ。

 2014年のJ1でも、18試合で9得点を挙げていたストライカーは、この2点目の場面を振り返る。

「河本と目が合ったので、パスが出てくるなと思いました。最初の1対1に耐えましたが、そこからはあまりパスコースもありませんでした。選択肢が少ない状況だったのですが、相手DFがプレスに来ていたので、『その勢いを利用してかわせるな』『抜いたらシュートしかないな』と思っていました。DFが出てくるのを待っていました」

 昨季のJ2で大宮は、相手を押し込む展開が多かった。しかし、今季は開幕戦のF東京戦、第2節の柏戦と、自陣でゲームが進む時間が長い。だが、その状況は、相手の裏へ抜け出して行く動きを得意とするムルジャの良さを引き出してもいる。

 ホーム開幕戦で2ゴールを挙げ、チームに史上初のJ1開幕2連勝に大きく貢献したムルジャ。だが、自身のゴールよりも、チームが勝てたことが重要と強調した。

「私が2点決めて勝てましたが、チームの勝利が一番大事という感覚は変わりません。ゴールを挙げたことは嬉しいですが、この試合で最も重要で、記憶されていくことは、誰が点を取ったかではなく、チームが勝ち点3を取ったことです。しかも、相手は非常に実力があるJ1のクラブですから、非常に重要な勝ち点3だと思っています」と、チームの勝利を喜んだ。

(取材・文 河合拓)

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