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[MOM1721]前橋商DF風間朝陽(2年)_転向一週間足らずのCBが得意のヘッド、身体能力武器に躍動

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.6 アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ 前橋商高 2-1 関東一高 東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド]

 CB転向一週間足らずの前橋商高DF風間朝陽(2年)が勝利の立て役者となった。昨年、右のサイドアタッカーとして1学年上の世代のチームでも先発出場していた風間だが、新チームではなかなか出場機会を伸ばせず。先週の火曜日からはCBとしてテストされていた。本人も驚きのコンバートだったが、「ビックリはしたんですけどそこで自分が出れるならばいい。右ハーフで出ても途中で交代とかだったので、とにかく試合に出たかった」という風間は新しいポジションで猛アピールしてみせる。

 173cmと長身ではないものの、「中学の時からヘディングだけは誰にも負けたくなかった。攻撃の時もそらすことは自信がありました。元々ヘディングは得意なので、(CBでも)バックとか意識してやれば勝てると思っていた」というだけあって、前からのボールを弾く部分についてはほぼ不安を感じさせなかった。

 むしろ、危険なシーンで誰よりも速く反応してスライディングでクリアしたり、出足よく相手の起点を封じたり、好守が目立っていたほど。「とにかくスライドを速くして、みんなで合わせてアップしたりダウンしたりすることを意識していました」というこの日はセットプレーから一時同点に追いつかれたものの、懸念されたラインの上げ下げはチームメートに声をかけられながら対応するなど強豪・関東一高に2点目を与えなかった。

 相手をアタッカーに入れ替わられてピンチを招くシーンもあったが、笠原恵太監督は「声もよく出ていた」と期待以上のプレーに及第点。コーチ陣は本格的にサッカーに取り組んでいるのは中学時代からという風間のポテンシャルの高さとトレーニング姿勢についても高く評価している。「本当に今回からだったので不安とかあったんですけど、他のバック陣とかが声をかけてくれて一緒にやってくれたのでやりやすかったです。今のチームは結構体力があって前から行ってくれる。その分DFはやりやすいです」と風間。チームメートに感謝しながら、結果を出したことを喜んでいたDFは「かなり出ていないので一回出してみんなに恩返ししたいです」と全国出場を目標に掲げ、どのポジションでも役割を全うすることを誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)

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