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異例の“幹部尋問”「功績は大きな財産」「他の国の成長が著しい」

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[3.7 リオ五輪女子アジア最終予選 日本6-1ベトナム 金鳥スタ]

 異例の“幹部尋問”となった。リオデジャネイロ五輪の出場権を逃したことが確定した7日、日本サッカー協会(JFA)の幹部が報道陣に対応した。大仁邦彌会長、田嶋幸三副会長、野田朱美女子委員長、上田栄治副女子委員長が順番に報道陣の前に立った。

 大仁会長が「新しい体制でスタートしなければならない」と話したことで、新監督問題の話題が先行した。佐々木則夫監督は「伝えられていない」と話したが、退任は既定路線となっている。

 次期会長の田嶋副会長は、「今触れることでない」と前置きしながらも、「ノリさんの功績は大きな財産。どんな立場になったとしても、日本女子サッカーに関わってもらいたい」と労をねぎらった。後任には現在U-20日本女子代表を率いる高倉麻子監督が就任することが濃厚とみられている。

 もちろん、リオデジャネイロ五輪を逃した“本題”についてのコメントも求められた。野田女子委員長は、「プロセスとか結果に関しては重く受け止めている」と神妙に話す。また苦戦した要因については、全員が「他の国の成長が著しい」と口を揃えた。

 今大会に臨んだなでしこジャパンの平均年齢は、27.1歳。経験を重視したメンバー構成となった。「世代交代」も今後の大きなテーマとなるが、野田女子委員長は「その時々のベストを組むのが代表」と持論を語る。そして「これまでもトライしていない訳ではない」と続ける。ただ「選手がダメだったからとならないようにしたい。私たちの責任が大きい」とも話した。

(取材・文 児玉幸洋)

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