[3.16 欧州CL決勝T1回戦第2戦 バルセロナ3-1アーセナル]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は16日、決勝トーナメント1回戦第2戦の4日目を行った。カンプ・ノウでは第1戦を2-0と先勝したバルセロナ(スペイン)とアーセナル(イングランド)が対戦。“MSN”揃い踏みのバルセロナが3-1で勝利し、2戦合計でも5-1で9季連続の8強入りを決めた。なお、準々決勝の組み合わせ抽選会は18日に行われる。

　アウェーゴールで優位に立つバルセロナはDFジェラール・ピケが出場停止でDFジェレミー・マテューが先発出場。FWリオネル・メッシやFWネイマール、FWルイス・スアレスが先発するなど第1戦と変わらないメンバーを送り込んできた。対するアーセナルは第1戦から6選手を入れ替え、DFガブリエル・パウリスタや19歳FWアレックス・イウォビらが先発。FWオリビエ・ジルやFWセオ・ウォルコットらはベンチスタートとなった。

　積極的な入りを見せたアーセナルだが、徐々にバルセロナがボール支配率を高めていくと強力攻撃陣が牙をむく。前半18分、引いてパスを受けたネイマールのロングパスで裏を取ったメッシがトラップから素早く左足ボレー。決定機だったがGKダビド・オスピナの体を張ったセーブに阻まれ、これで得たCKからマテューがフリーでヘディングシュートもゴール上に外れた。それでも直後にバルセロナが決定的なゴールを決める。

　前半18分、ハーフェーライン付近でボールを奪うとスアレスのスルーパスからネイマールがPA内左に侵入して左足シュート。カバーに戻ったDFエクトル・ベジェリンの守備も間に合わず、バルセロナが先制点。2戦合計でも3-0と準々決勝進出をほぼ確実なものとした。同30分にもバルセロナは左サイドをオーバーラップしたDFジョルディ・アルバのマイナスの折り返しをネイマールが左足で狙うもGKオスピナの胸におさまった。

　1点を追うアーセナルは前半38分、MFメスト・エジルが左から切れ込んでチャンスを作るもMFモハメド・エルネニーの右足シュートはマテューのブロックに阻まれる。直後の39分にはエジルのパスを受けたベジェリンが右からクロスを上げ、フリーで飛び込んだFWアレクシス・サンチェスがヘディングシュート。決定機だったがわずかにゴール左に外れてしまう。

　前半終了間際にアーセナルはMFマシュー・フラミニが負傷し、MFフランシス・コクランとの交代を余儀なくされる。それでも0-1で折り返した後半立ち上がりに同点ゴールを奪う。6分、右サイドのサンチェスが中央に入れたボールを右PA手前からエルネニーが右足を振り抜く。前半のチャンスの場面では決めきれなかったエルネニーだが、今度はしっかりゴール右隅に突き刺し、1-1と同点に追いつく。

　しかし、欧州CLでのホーム10連勝がかかったバルセロナも黙ってはいない。後半20分、ネイマールが右へ展開したボールをDFダニエウ・アウベスがダイレクトでクロスを上げ、スアレスが右足で合わせる。窮屈な形のジャンピングボレーとなったが、ゴール右に突き刺し、GKオスピナも反応できなかった。

　再びリードを奪われたアーセナルは後半12分にウェルベックがPA内左から左足を放つもクロスバー直撃。28分にはジルとウォルコットを同時投入し、逆転での突破を狙いにいく。35分にはサンチェスのFKはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブに阻まれ、こぼれ球からジル、ウォルコットが立て続けにシュートを放ったが、バルセロナの守備を崩せない。

　攻撃の手を緩めないバルセロナは後半43分にメッシがループシュートを決め、3-1。“MSN”揃い踏みのバルセロナが2試合合計でも5-1として、準々決勝進出を決めた。一方のアーセナルは6季連続となるベスト16での敗退となった。

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