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アメリカの海外組・遠藤、2試合連続先発の好スタート「自然に適応できた」

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 メジャーリーグサッカー(MLS)のトロントFCに加入した日本人ルーキー、遠藤翼が好スタートを切った。開幕から2試合連続で先発出場し、新たな「海外組」としてのキャリアを歩み始めている。

 JFAアカデミー福島を経てアメリカに渡り、メリーランド州立大でプレーしていた遠藤は、1月のMLSドラフトでトロントFCから1巡目指名を受けて加入した。ニューヨーク・レッドブルズとの開幕戦では、鋭いドリブル突破で先制点となるPKを獲得し、続く2節のニューヨーク・シティ戦にも先発するなど、グレッグ・バンニー監督の信頼を勝ち取っている。

 大学との環境の違いへの戸惑いもあったようだが、手応えもつかんでいるようだ。自身のプレーぶりについて、次のように語っている。

「環境が異なるので、調整しなければいけませんでした。でも、技術面や戦術面は、監督の求めるものをしっかり理解できていると感じています。このように大きく、プロへと飛躍できるとは本当に思っていませんでしたが、このチームに自然に適応できたことは、本当に良かったです」

 チームメイトのアメリカ代表MFマイケル・ブラッドリーは、遠藤の印象を次のように語った。

「大学から加入する典型的なルーキーとは、少し違うタイプだね。いろいろなことを理解している。年を経るにつれてレベルを高めていく必要があるけれど、特に開幕戦での出来はすごく良かったね。これからも彼のことは、あてにしていくよ」

 バンニー監督は「遠藤の技術レベルは誰にでも分かるものだし、彼は自分のプレーと、自分のできることに自信を持っている。シーズン前のすべての試合で、安定したプレーを見せてきたよ。若い選手には浮き沈みがある選手もいるが、遠藤は違うね」と語り、高い評価をうかがわせる。元バルセロナのFWダビド・ビジャ、元ミランのMFカカなど、大物選手の加入が相次ぐMLSで、若き日本の才能が今後どんなプレーを見せていくのか注目だ。
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