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ルーキー富樫2戦連発!横浜FMが今季ホーム初勝利で2連勝

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[3.19 J1第1ステージ第4節 横浜FM2-1鳥栖]

 横浜F・マリノスはホームでサガン鳥栖に2-1で競り勝ち、今季ホーム初勝利を飾った。今季初白星を挙げた前節・新潟戦に続いて2連勝。2勝1分1敗の勝ち点7にまで伸ばした。一方の鳥栖は2試合ぶりの黒星で、開幕戦の勝利以降、3試合勝ちなし(1分2敗)となった。

 横浜FMは前節の新潟戦と同じスタメン。新潟戦でプロデビューしたユース出身のルーキーMF遠藤渓太が右サイドハーフ、同じく大卒ルーキーのFW富樫敬真が1トップで先発した。
 鳥栖は前節の甲府戦(1-1)から先発2人を変更。MF高橋義希が中盤のアンカーで3試合ぶりに先発し、今季大宮から完全移籍で加入したFW富山貴光が移籍後初先発を果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。横浜FMは前半3分、DFファビオが自陣からロングボールを蹴る。これをMF中村俊輔がスルーか、胸でそらしたか、そのままボールはゴール前に抜け、これにオフサイドラインぎりぎりで富樫が反応。GKとの1対1から冷静に右足でニアサイドを破り、ゴールネットを揺らした。

 富樫の2戦連発となるファーストシュートで先制した横浜FM。対する鳥栖の選手は富樫のオフサイドを主張して審判団に猛抗議したが、判定は変わらなかった。試合開始早々、1点ビハインドを負った鳥栖は反撃に出るが、前半16分、富山の左足ミドルはGKがセーブ。同18分にはMF金民友の左CKをDF谷口博之が胸で落とし、FW豊田陽平が反転しながら右足でシュートを打ったが、GK飯倉大樹がキャッチした。

 その後も試合の主導権を握った鳥栖。前半34分に金民友、同40分にDF藤田優人がミドルシュートを放つが、攻撃は単発で、横浜FMのディフェンスを崩すには至らない。結局、横浜FMの前半のシュートは富樫の先制点となった1本のみ。後半も鳥栖ペースで試合は進み、後半11分には藤田のアーリークロスに富山がダイビングヘッドで合わせたが、GKに阻まれた。

 なかなかリズムをつかめない横浜FMは後半15分、富樫に代えてFW伊藤翔を投入する。しかし、その直後に鳥栖が同点に追いついた。ゴール正面でのFK。金民友が左足で狙うと、壁に当たってコースの変わったボールが左ポストに当たって跳ね返る。ゴール前混戦となる中、頭から飛び込んだのが谷口。ダイビングヘッドでゴールに押し込み、1-1の同点に追いついた。

 先制後はシュートも打てずにいた横浜FMだが、この試合2本目のシュートが勝ち越しゴールにつながった。後半25分、DF下平匠のスルーパスに抜け出した伊藤が右足でシュート。これは至近距離でGK林彰洋に阻まれたが、こぼれ球をPA手前から狙ったMF中町公祐が右足ループシュートでGKの頭上を越し、技ありの今季初ゴールを奪った。

 再び1点を追う展開となった鳥栖は後半35分、MF鎌田大地の左クロスからDF中澤佑二のクリアミスがゴール方向に流れたこぼれ球に豊田が詰め、左足でシュートを打ったが、飯倉の好守に阻まれる。結局、後半アディショナルタイム5分でも追いつくことはできず、そのまま横浜FMが2-1で逃げ切った。

(取材・文 西山紘平)

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