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岡山、水戸との壮絶な試合制すも笑顔なし…ヘッド2発の岩政「2失点は余計だった」

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[3.20 J2第4節 水戸2-3岡山 Ksスタ]

 後半アディショナルタイムに1点ずつを取り合った壮絶な試合はファジアーノ岡山水戸ホーリーホックに3-2で勝利した。岡山は開幕からの無敗(2勝2分)をキープ。水戸はホームで今季初勝利とはならなかった。

「水戸さんがすごい勢いでくるとわかっていた。入りは押され気味だったが徐々にペースを取れて理想的だったが、パワーに押されて非常に厳しいゲームでした」

 そう試合後のインタビューで長澤徹監督が語ったように、岡山は前半劣勢だったが、流れをつかむと後半7分に先制点を挙げる。左サイドからMF片山瑛一がロングスローでゴール前にボールを入れると、DF岩政大樹がDF宋株熏のマークを振り切ってヘッドで押し込み、均衡を破る。さらに同17分、カウンターから片山の折り返しを受けたFW押谷祐樹が左足で流し込み、スコアを2-0とした。

 今季初勝利を目指す水戸も反撃に出る。後半19分、FW佐藤和弘のスルーパスは相手DFにカットされるも、こぼれ球に反応したMF内田航平が中央に折り返し、FW三島康平が右足で押し込んで1-2とした。直後の20分にも決定機が訪れたが、FW佐藤和弘のシュートはGK中林洋次の正面を突き、逆転とはならなかった。

 試合はこのまま終了かと思われたが、4分と表示されたアディショナルタイムにドラマが待っていた。まずはアディショナルタイム2分、水戸はMF兵働昭弘の素早いリスタートからDF田向泰輝が上げたクロスを、途中出場のFW宮本拓弥がヘディングシュートを叩き込む。今季、早稲田大から加入した大型FWがJデビュー戦で初ゴールを決め、水戸が2-2と土壇場で追いついた。

 しかし、岡山も最後まで諦めなかった。アディショナルタイム3分、片山のロングスローの流れから泥臭くボールに食らいついてパスをつなぎ、最後は片山が右から上げたクロスをファーサイドの岩政が頭で合わせる。ふわっとしたシュートがGK笠原昂史の頭上を越えて右サイドネットに吸い込まれ、岡山が3-2で劇的な勝利をおさめた。

 この日、2得点を挙げたキャプテンの岩政は「勝てたのは良かったが、2失点は余計だった」と厳しい表情で語った。また、3アシストの片山は「ゴールに関わる仕事を意識して常にやっているので、練習の成果が出た。クロスだったり、ゴール前にいいボールを供給できるようにやっていきたい」と今後へ意気込んだ。

●[J2]第4節 スコア速報

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