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デビュー戦を無失点勝利で飾った大宮DF山越「70パーセントくらいの出来」

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[3.23 ナビスコ杯グループA第1節 大宮1-0名古屋 NACK]

 今季、明治大から大宮アルディージャに加入したDF山越康平は、23日の名古屋グランパス戦で初先発し、プロデビューを果たした。リーグ戦でG大阪、広島に2連敗している中で迎えた一戦に1-0で勝利。キャプテンのDF菊地光将とともにCBを務めた山越も完封に貢献した。

「デビュー戦だったので思い切って自信を持ってやろうと思っていました。(試合前は)少し緊張しましたが、ノブさん(加藤順大)とか、キクさん(菊地光将)が『自信を持ってやっていいよ』と言ってくれたので、安心してプレーできました」と、山越は振り返る。

 デビュー戦で経験豊富な菊地とともにピッチに立てたことは、大きくプラスに働いたようだ。「前半1本目のクロスを上げられたときに自分のポジショニングがちょっと悪くて、キクさんにアドバイスしてもらいました」と明かす。たとえミスが出ても、修正してくれるベテランの存在もあり、思い切ったプレーができた。終盤には最終ラインの裏を抜けてきたFW川又堅碁のシュートをブロックするなど、相手の決定機を阻む場面もあった。

 自身のデビュー戦を「70パーセントくらいの出来だったと思う」と振り返る山越は、この試合で出た課題を口にする。「クロスのときの対応する位置であったり、1対1で負けて危ない場面もありました。連係面でも、もっと声を出さないといけないなと感じます」。

 名古屋には同じく明治大からプロ入りした同期のDF高橋諒とFW和泉竜司もいた。彼らの存在も、安定感のあるプレーにつながったのかもしれない。「同期が2人いて、『運命だな』って感じましたし、負けたくないなと思っていました。彼らの特徴は自分が一番分かっていましたし、そういったところはみんなに伝えていました」。

 デビュー戦を白星で飾った山越だが、満足している様子はない。「この間対戦したサンフレッチェとかには、今日のプレーではやられてしまいます。隣に良い先輩がいるので、学びながら成長していきたい」と、自身のレベルアップにどん欲だ。「次の甲府戦で良いプレーができるように良い準備をしていきたい」と、4日後のナビスコカップ第2節の甲府戦に気持ちを向けた。

(取材・文 河合拓)

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