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正GK争いに燃える西川「獣のような表情でゴールを守る」

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 24日のアフガニスタン戦(5-0)で7試合ぶりにベンチから試合を見守ったGK西川周作(浦和)は、GK東口順昭(G大阪)がゴールマウスを守る姿からも刺激を受けたようだ。

「ベンチのときはしっかりと出ている選手を見ながら自分のプレーにも生かしたいと思っている。危ない場面はなかったけど、ああいう試合はキーパーにとって本当に難しい。シリア戦でも、ピンチのところは本当に大ピンチになると思うので、その1回のためにもしっかりと集中した準備が必要だと思う」

 アフガン戦では東口がW杯2次予選の連続無失点試合を7試合に伸ばした。アフガニスタンのシュート数は90分間で1本と、見せ場はほとんどなかったが、東口のフィードからシュートまでいった場面はハリルホジッチ監督のお眼鏡にもかなったようで、ミーティングの映像資料としてピックアップされたという。

 GK川島永嗣(ダンディー・U)の代表復帰もあり、ポジション争いが再燃しつつある中、西川はどのようなアピールで守護神の座を守っていこうと考えているのか。指揮官が“ノルマ”とする無失点勝利のため、GKとしてイメージしているのが「ポジショニング」だ。

「シリア戦に出たら、相手に打たせる前にゴールを守れるかというところにトライしていきたい。日本は前がかりにいくと思うので、自分がしっかり背後をケアすることで相手のチャンスをつぶせるし、(日本チームの)みんなが戻る距離を少なくすることになる。キーパーのポジショニングは大事。守備でも攻撃でも良い働きをしたい」

 W杯予選無失点記録に関しては、やりがいこそあれ、プレッシャーは感じないという。

「監督は『日本人は性格の良い選手が多いから、ピッチ内では別人のようにやってくれ』と言っていた。獣のようにゴールを割らせないという表情で集中して試合に入りたい」

 柔和な笑みの奥に秘めた闘志の欠片をのぞかせた。

(取材・文 矢内由美子)

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