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“クラシコ”の解説を務めるハリル「バルサの3トップはサッカー史上最高のトリオかもしれない」

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 リーガ・エスパニョーラは4月1日から4日にかけて第31節を行い、2日にはカンプ・ノウでバルセロナレアル・マドリーによる“クラシコ”が開催される。この伝統の一戦を『WOWOW』が現地から生中継するが、ゲスト解説を日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が務めることになった。スペイン出発前にハリルホジッチ監督がクラシコについて語っている。

 世界最高の3トップとも言われるバルセロナのFWリオネル・メッシとFWネイマール、FWルイス・スアレスによる“MSN”トリオ。ハリルホジッチ監督は、「ひょっとしたらサッカー史上最高のトリオかもしれない」と切り出し、「バルセロナは今、世界最高のサッカーをしていて、 内容もチームのバランスもいい。特にFWの3人はピッチ外でも仲が良く、これだけエゴの強い選手たちが揃う中では珍しいこと。お互いリスペクトしている部分、連携の部分、本当に最強の3人だと思います」と評価する。

 一方、レアルのFWクリスティアーノ・ロナウドとFWガレス・ベイル、FWカリム・ベンゼマによる“BBC”トリオについては、「お互いをうまく引き出せていない気がする。バルセロナがレアルより強いのは、スター選手のケミストリー(化学反応)の差からかもしれない」と分析。それでもジネディーヌ・ジダン監督就任でレアルは良い雰囲気になったとし、「ピッチ上のアクションも良くなった。ジダンは選手を信頼しているのが良いところ」と監督としてのジダン氏を称えた。

 リーガは残り8試合で首位がバルセロナで、レアルは勝ち点10差で3位となっている。レアルにとっては優勝に望みをつなぐためにもライバルからの勝利が必要となる。「レアルは立ち上がりから高い位置でプレッシャーをかけること、ポゼッションが一方的にならないように競り合い(デュエル)で勝つこと、“宇宙人クラス”のバルセロナ3トップに対して守備ブロックをどう作るかが重要。最初から守ろうと思ったらきっと負ける。できるだけボールを持ったら相手に渡さず、2~3点獲らないと勝てないかもしれない」と熱弁。「サッカーにおいては誰にでも勝つチャンスはある。レアルも素晴らしいチームなのは間違いない。FW陣の連携をどれだけジダンが高められるかは見ものです」と“BBC”の活躍がカギを握ると分析している。

 最後にハリルホジッチ監督はサッカーに対する飽きなく探求心を示し、「このクラシコはトップレベルの指導者にとって、みなければいけない試合。私にとって、世界一流の試合は勉強の素材。今回は解説者として、約10万人のカンプ・ノウで特別な気持ちで試合を見たい」と解説に向けて意気込んだ。

 なお、試合は日本時間3日の午前3時30分キックオフとなっている。

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