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華麗な連係で“6バック”攻略!! 浦和が3連勝で暫定首位浮上

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[4.1 J1第1ステージ第5節 浦和 2-1 甲府 埼玉]

 J1は1日、第1ステージ第5節を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズヴァンフォーレ甲府が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半23分にFW興梠慎三、同36分にDF森脇良太がゴールを奪った浦和が甲府の反撃を1点に抑えて2-1の勝利を収めた。勝ち点を12に伸ばした浦和は、暫定首位に立った。

 ホームの浦和は3月20日に行われた第4節湘南戦(○2-0)から先発1人を入れ替え、MF関根貴大に代えてMF梅崎司を先発起用。一方の甲府は第4節川崎F戦(●0-4)から先発4人を入れ替え、MF新井涼平、MFビリー・セレスキー、MF田中佑昌、FW河本明人がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤からホームの浦和がボールを保持し、守備に重心を置いたアウェーの甲府が浦和の攻撃をはね返す展開となる。前半12分には浦和がセットプレーから好機を迎えたものの、MF柏木陽介が蹴り出したCKをDF槙野智章がヘディングで合わせたシュートはクロスバーに弾かれてしまう。さらに同17分にはFW李忠成の浮き球のパスからFW興梠慎三がヘッドで狙うも、ボールはGK河田晃兵の手中に収まった。

 対する甲府はボールを奪おうとも、すぐさま浦和に回収されてしまい攻撃の形を作れない。さらに前半32分にはDF山本英臣が2度目の警告を受けて数的不利に陥ってしまう。その後は数的優位に立った浦和がより攻勢を強めたものの、甲府が粘り強い守備でゴールを許さずに0-0のまま前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入っても攻める浦和、守る甲府の構図は変わらない。だが、後半4分にDF森脇良太のクロスから李がヘッドで狙ったシュートは枠を外れ、同7分にはCKの流れからDF遠藤航が放ったヘディングシュートがジャストミートしないなど、ゴールを奪えない。逆に同8分にはFWクリスティアーノがGK西川周作の位置を確認してロングシュートを放ったものの、ボールはゴール左へと外れてしまった。

 一方的に押し込みながらもスコアを動かせない浦和は後半17分、FW武藤雄樹に代えてFWズラタンを投入する。すると同21分には甲府が1トップを務めていたクリスティアーノに代えてDF畑尾大翔を投入。前線に残る選手はいなくなり、最終ラインに6枚、中盤に3枚を並べてさらに守備を固めてゴールを守り抜こうとする。

 しかし、甲府の壁を浦和が華麗な連係でついに打ち破る。後半23分、遠藤の縦パスを興梠がスルーすると、李がダイレクトではたいたボールに反応した興梠が一気に守備網を突破。右足でゴールに流し込んでスコアを1-0とした。失点後の同26分にFW吉野峻光を投入した甲府はシステムを5-3-1に変更。しかし同36分には甲府のクリアボールに反応した森脇が鮮やかなミドルシュートを叩き込み、浦和がリードを2点差に広げる。

 その後、後半アディショナルタイムにFW稲垣祥が意地の一発を決めて甲府が1点差に詰め寄ったが、浦和が2-1の勝利を収めて3連勝を飾った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第5節1日目 スコア速報

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