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浦和FW興梠も驚き!? 甲府の“6バック”に「どうしようかと…」

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[4.1 J1第1ステージ第5節 浦和 2-1 甲府 埼玉]

 ゴールをこじ開けたのはエースだった。前半31分にDF山本英臣の退場により、数的優位に立った浦和レッズだったが甲府の粘り強い対応に遭い、なかなか先制点を奪えない。しかし、後半23分にFW興梠慎三が鮮やかな連係からゴールを陥れた。

 数的優位に立った浦和は圧倒的にボールを支配して試合を進めたものの、5-3-1と守備に重心を置いた甲府を攻略し切れない。さらに後半20分には1トップを務めていたFWクリスティアーノに代えてDF畑尾大翔を最終ラインに投入して、6-3-0と超守備的な布陣を採用してきた。

「あれだけ引かれると、自分にボールが入ってきてもつぶされてしまい、思い通りにいかなかった」。数的優位に立ってからも甲府の守備に苦しんでいた興梠は、相手がDFを1枚増やしてきた際には「どうしようかなと思った」と明かしている。

 しかし、6バックに変更した3分後に浦和に先制点が生まれる。DF遠藤航がボールを受けた瞬間に「自分に出てくるコースがあった」とポジションを下げた興梠が縦パスを呼び込むと、「後ろにチュン(FW李忠成)がいることは分かっていた」とスルーを選択。

「チュンも相手を背負っていたから、シュートは無理だと思った。スルーした後はなるべくスペースに出ることを(ペトロヴィッチ)監督から言われている」。スルーした興梠はすぐさま前線に動き出して李のパスを受けると、「ファーストタッチがうまくいった」とワンタッチ目で相手DF2人を置き去りにして右足でゴールに流し込んだ。

 6バックを無力にさせた鮮やかな連係からのゴール。「チュンとのコンビネーションはうまくいっていた。良い形でハマった」と点取り屋は狙いどおりのゴールに笑顔を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第5節1日目 スコア速報

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