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岡崎レスターの主将は男気の塊 決勝点に隠されていた秘話

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 レスター・シティはプレミアリーグ第32節、DFウェズ・モーガンの決勝点で勝ち点3を積み上げた。このキャプテンの決勝ゴールには、ある秘話が隠されていた。

 首位のレスターは、ホームにサウサンプトンを迎えていた。簡単な試合ではなかったが、38分に左クロスにモーガンが飛び込み、ヘディングでゴールを挙げた。結局、これが決勝点になった。

 殊勲のキャプテンは試合後、率直に喜びを語った。

「僕らは(前日に行われていた)トッテナムの試合を見ていた。チャンスを最大限に生かしたかったんだ。今日は本当に勝ちたかったんだ」

 実は、コンディションは最悪だったようだ。モーガンがジャマイカ代表から戻ってきたのは、試合の3日前。とても寒い日だった。モーガンは疲れ切っており、風邪もひいていたという。だが、出場を希望した。

「昨日はかなり具合が悪かったんだ。でも、試合に出たかったんだよ」

「チームメイトには、シーズン通じてまだ得点がないと、ずいぶんからかわれていたんだ。だから、あいつらを黙らせられて最高だね」

 モーガンはシーズン前、ジャマイカ代表としてコパ・アメリカとゴールドカップに出場した。だが、レスターのフィールドプレーヤーではFWジェイミー・バーディと2人だけとなるリーグ戦全試合先発を続けている。

 これには、クラウディオ・ラニエリ監督も驚嘆している。シーズン前にほとんど休みがなかったにもかかわらず、全力疾走を続けるDFに称賛を惜しまない。

「あらゆる選手にとっての良い見本だ。彼が口を開くと、誰もが耳を傾ける」

 モーガンは、優勝チームのキャプテンとしてトロフィーを掲げることができるのか。プレミアリーグは、残り6試合。レスターは2位トッテナムに勝ち点7差をつけている。


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